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ブックマーク / www.webdoku.jp (6)

  • 第2章 8)独立は認められないほうがいい? - 謎の独立国家ソマリランド

    未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 ソマリランドの過去と現在の状況はかなりわかってきた。すると気になるのは、将来についてだ。 例えば、ソマリランドの住民は私の訊くかぎり、100%が独立支持である。現状を考えれば当然の結論だが、もし万一、南部ソマリアの内戦が終わり平和になったらどうするのだろう。再び連邦共和国に戻るのだろうか。 ベルベラの屋外カート宴会で質問してみたところ、意外にも全員が「ノー!」と答えた。雑貨屋を経営しているという人はこう言う。 「俺たち(ソマリランド)は

    raitu
    raitu 2013/02/15
    「なんと、謎の独立国家にして奇跡の民主主義国家ソマリランドの財政基盤は、個人の「仕送り」だったのだ」
  • 第2章 7)ソマリランドが和平に成功した本当の理由 - 謎の独立国家ソマリランド

    未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 ソマリランドがいかに内戦を終結させ、和平を実現したかという話はこれまでにもワイヤッブから折に触れては聞いていた。 「木陰で話し合い」という簡単なものでは無論ない。何度も繰り返し、話し合いの場が持たれているし、せっかく合意した和平は2回も潰れている。3回目でなんとか最終的な和平にこぎつけたのだ。 旧ソマリア時代、首都モガディショの独裁政権は北部の民衆を弾圧。北部のマジョリティであるイサック氏族が反政府ゲリラを組織して立ち上がりソマリア政府

    raitu
    raitu 2013/02/15
    「戦争好きなのはソマリランドの人間。南部のやつらは戦争をしない。だから戦争のやめ方もわからない」」同じソマリアでも北部のソマリランドが平和で南部が未だ戦国である理由について
  • 第2章 4)ソマリランドはなぜ治安がいいのか - 謎の独立国家ソマリランド

    未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 ほんとうの「カート宴会」に初めて参加したのはベルベラだった。私たちは一連の小旅行を終え、今度はソマリランド国内でも「辺境」として知られる「東」への旅に出ていた。  ソマリランドには舗装道路がいくつもない。東へ行く街道はたった一つだ。だから行きたくないのに毎回、ベルベラを通らねばならない。  しかも東行きのときは、ハルゲイサを出て一時間もしないうちに車のショックアブソーバーが壊れた。修理および部品交換のため、酷暑のベルベラで午後を過ごすは

    raitu
    raitu 2013/02/14
    ソマリの遊牧民族は「氏族」を事細かに定義しそこに所属している「要するに氏族は、日本人のような定住民にとっての「住所」もしくは「本籍」みたいなもの」氏族が割れてれば悪事を働いてもすぐバレる、と
  • 3)市場に札束がごろごろ - 謎の独立国家ソマリランド」高野秀行|WEB本の雑誌

    「謎の独立国家ソマリランド」は書籍になりました。 「アフリカの角」の全貌を描いた世界衝撃の刮目大作『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行著(の雑誌社刊)2月18日搬入! →詳細・ご購入はこちらから ハルゲイサはソマリランドの西南に位置する。旧ソマリア(1991年に崩壊したかつての共和国をこう呼ぶことにする)の時代は、首都モガディショに次ぐ第二の都市であった。今でもソマリランドの独立を認めない人にとっては、そうである。 人口は一体どのくらいだろうか。ソマリランド全体の人口はソマリランド政府による"公称"で350万人。そしてハルゲイサの人口は公称65万人。私の故郷である東京都八王子市が50数万だからほぼ同じ規模だ。 気候は一年を通してたいへん乾燥しているが、いちおう四季らしきものはある。北半球に属するので、気温の変化は日に似通っている。十二月から二月までが涼しくて雨の降らない「冬」、三月から

    raitu
    raitu 2013/02/14
    ソマリランドの「若い国家」としての側面がちょっとまぶしい
  • バックナンバー - 謎の独立国家ソマリランド | WEB本の雑誌

    謎の独立国家ソマリランド 未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 4) 動物だらけの遊牧都市 ハルゲイサは私が見たアジア、アフリカのどの町にも似ていなかった。 ソマリ人... (12.04.26) 3)市場に札束がごろごろ ハルゲイサはソマリランドの西南に位置する。旧ソマリア(1991年に崩壊した... (12.03.30) 2)ソマリ人は傲慢で、いい加減で、約束を守らず、荒っぽい 2009年6月中旬。 日を出て6日目の朝、私は白の中古カローラの助手席に... (12.03

    raitu
    raitu 2013/02/14
    「「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」」の取材録。ちょっとビックリするぐらい面白い
  • 第2章 3)知られざる覚醒植物カート - 謎の独立国家ソマリランド

    未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 ソマリランドの謎は多々ある。  なぜソマリランドは内戦を終結できたのか? なぜ同じソマリ人なのに南部ソマリアはそれができないのか。ソマリランドの財政的基盤は何か? ソマリランドは当に治安がいいのか? よいとすればどうしてなのか?  日に帰国してから多くの人にこういう点を訊かれた。誰もそれを知りたいところだ。私も知りたかったが、すぐにわかったわけではない。少しずつソマリランド人(あるいはソマリ人)の中に入っていってわかってきたのだ。そ

    raitu
    raitu 2013/02/14
    「タイのドラッグ「ヤーバー」(覚醒剤、アンフェタミン)に似ているが(略)アンフェタミンにはない「人恋しさ」という効果がある(略)酒みたいだが、酒とちがうのはカートでは意識の明晰さが失われない点」副作用こわい
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