北海道社会保険病院は、2008年に電子カルテシステムを導入。入院患者の診察などの際に電子カルテの閲覧・書き込みをするための端末を15台保有している。この端末は医療用ノートPCや周辺機器、コード類など伴い、カートに乗せてナース室や診療室、病室の間を移動する。システム管理室 係長の練生川和弘氏によれば、この端末の運用では大きく3つの課題を抱えていた。 1つ目の課題は端末の携帯性にあった。カートに乗せて運ばなければならないという煩雑さに加え、移動の際にカートの車輪から大きな音が発生して病棟内に静粛性を保つことが難しくなる。ケーブル類もなるべく取りまとめてはいるが、ケーブルが患者に絡みついて、患者が転倒してしまう危険性をゼロにすることが難しかった。 2つ目の課題はノートPCのバッテリだ。練生川氏によれば、バッテリはフル充電しても15~30分程度しかノートPCを駆動できない。回診などには1時間程度か
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