2日午後4時30分頃、神戸市北区有野町の山中で、ハイキング中の公務員(55)が、木の枝にロープのようなものをかけて首をつっている男性を見つけた。 兵庫県警有馬署員が調べたところ、男性は神鉄バス(神戸市北区)の川嶋勉社長(61)で、既に死亡していた。現場の北約70メートルの山道に川嶋社長の車が止まっており、車内にあった手帳には、家族に向けて「ありがとう」などと書かれていた。同署は自殺とみている。 発表によると、川嶋社長は、神戸電鉄有馬口駅構内で5月28日夜に起きた脱線事故に関連して対応に追われ、数日間帰宅できない状態が続いていたという。1日朝に会社に立ち寄った後、連絡が取れなくなっていた。 川嶋社長は、同電鉄鉄道営業部長や監査役などを歴任し、2012年6月に神鉄バスの社長に就任した。