福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)と長崎市教委は8日、同市の長崎半島西岸にある白亜紀後期(約8400万年前)の地層「三ツ瀬(みつぜ)層」で肉食恐竜とみられる2体の歯の化石2点が見つかったと発表した。 体長7メートル以上で、ティラノサウルス類のような大型恐竜とみられる。同半島ではここ数年で恐竜の化石が相次いで発見され、同博物館は「恐竜王国だったと言えるかもしれない」としている。 現地で発掘調査をしている同博物館の宮田和周(かずのり)・主任研究員(44)が2011年7月に発見。2点とも上部は欠けていたが、歯の縁がノコギリ状だったため肉食と判明した。このうち長さ3・5センチ、幅2・7センチの化石は歯全体の長さが約6センチ、体長7メートル以上とみられ、国内の肉食恐竜としては大型の部類に入るという。 もう1点はやや新しい年代の地層から見つかり、長さ3・4センチ、幅1・4センチで体長も同じ程度とみられ