ギャンブルと数学(確率論) 数学者というと お金のことなどには興味がないようなイメージがありますが、実際にはそんなことはありません。数学者にはもしかしたら実際そのような人が多いのかもしれませんが、数学自体は経済や産業ともっとも関連のある科学の一つです。例えば、ここに挙げる確率論はギャンブルともっとも密接な関連のある数学だといえます。そもそも確率論が出来た経緯が、ギャンブルに起因しています。 確率論の歴史的発端は、※1パスカルとその友人のシュバリエ・ド・メレの間の議論に始まります。 ある日、メレは賭博に関するある疑問を友人であるパスカルに伝えました。それは次のような疑問です。 AとBとの間である賭けをしていた。その賭けは最終的に買った方が全ての賭け金をもらえるギャンブルである。もしも、このゲームを途中で止めたとき、中間結果を見て賭け金をどのように配分すればよいのだろうか。 上記の問題を、より