84円台前半の円相場と、9000円の大台を割った日経平均株価を示すモニター画面=24日午後7時5分、東京都港区の外為どっとコム、越田省吾撮影 24日の金融市場は円高が一気に進んだ。円相場は一時1ドル=83円70銭台、1ユーロ=105円40銭台まで上がり、それぞれ15年3カ月ぶりの円高ドル安、8年11カ月ぶりの円高ユーロ安水準。円高で輸出に悪影響が出るとみた株式市場では、日経平均株価の終値が1年4カ月ぶりに9000円の大台を割り込んだ。 24日午後、円相場が11日につけた1ドル=84円70銭台を突破したのを受け、野田佳彦財務相は財務省内で急きょ記者会見を開き、「足もとの動きは明らかに一方的。相場の過度な変動は経済や金融の安定に悪影響を及ぼす。重大な関心をもって極めて注意深く見守っている」と語った。12日に続き、円高を牽制(けんせい)する2度目の「口先介入」だ。 しかし、政府が円を売って