18歳未満の少年を暴力団事務所などで働かせたとして、警視庁組織犯罪対策4課は児童福祉法違反の疑いで、長野県飯田市八幡町、山口組系組幹部、有賀健一郎容疑者(44)と同組員の男2人を逮捕した。同課によると、有賀容疑者ら2人は黙秘、残る1人は容疑を否認している。 逮捕容疑は平成22年4月~10月、飯田市内に住む暴走族の総長をしていた当時16歳の少年を市内にある組事務所で雑用をさせたり、露店や屋台で飲食物の販売などをさせたりしたとしている。 同課によると、有賀容疑者らは少年を舎弟にしようと働かせていたが、少年が嫌になり顔を出さなくなると、何度も電話で「戻ってこい」と迫っていたという。 少年は地元を離れて東京都内の親族のもとに身を寄せており、今年5月、暴力団追放運動推進都民センターに相談していた。
宮城県警は19日、9~10月に県内四つの運転免許試験場で実施した普通自動車などの運転免許の学科試験でミスがあり、本来は合格だった73人が不合格となり、不合格だった7人が合格していたと発表した。 73人のうち再受験した人には受験費用を返還。運転免許を取得していない人には早急に免許証を交付する方針。本来不合格だった7人には既に免許証を交付しており、対応は今後、検討するという。 県警によると、誤りがあったのは9月20日~10月13日に実施した8回の学科試験。2種類の問題で1カ所ずつ正誤を間違えていた。今月14日に問題の正解率を調べたところ、該当の設問が著しく低かったため点検し、ミスが分かった。問題制作の担当者が解答を作成する際、正誤を取り違えたとしている。
暴力団の資金源になることが多かった露天商を、地域の祭りから排除する動きが広がっている。事業者に暴力団との商取引を絶つよう求める暴力団排除条例が10月1日、東京都と沖縄県でも施行され、全都道府県で出そろう動きに沿ったものだ。ただ、豊富な出店のノウハウを持つ露天商なしに祭りの活気を演出するのは難しく、東京都内の祭りでは、一度排除した暴力団と関係のある露天商を再び呼び戻すケースもあった。警察関係者も「地域に巣くう暴力団の影響排除は簡単ではない」と頭を悩ませている。 毎年夏に都内有数の繁華街で催される大規模な祭りでは、数年前、警察の要請で、露天商の締め出しを試みた。出店はすべて地域住民。暴力団関係者はすっかり姿を消したが、祭りにやってきた観光客から寄せられたのは「以前に比べて物足りない」という否定的な声だった。 ほとんど素人ばかりの住民の出店は、運営もぎこちなく、今ひとつ活気がなかったことが原因だ
現役のトップ選手が心臓疾患で急死するサッカー界での負の連鎖が一向に止まらない。 全世界にショックを広げたのが、2003年6月にフランスで行われたコンフェデレーションズ杯。カメルーンMFのマルクビビアン・フォエ選手が準決勝のコロンビア戦中に心臓発作を起こして倒れ、28歳の若さでこの世を去った。04年1月には、ハンガリー代表FWのフェヘル選手が、所属するポルトガルリーグの試合中に急死した。 事態を重く受け止めた国際サッカー連盟(FIFA)は、国際オリンピック委員会(IOC)などの提案も受けて突然死の要因を分析。先天的な心臓の弱さが一因と判断し、06年W杯ドイツ大会前には、出場選手全員の心臓検査を義務づけた。 それでも悲劇は続いている。スペインでは07年8月に1部リーグ・セビリアのFWプエルタ選手がゲーム中に倒れ3日後に死去。09年8月には、中村俊輔選手(現J1横浜M)が所属していたエスパニョー
サッカー女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した日本代表「なでしこジャパン」のDF熊谷紗希(20)が帰国後、私的な宴席で話した内容が同席した男子大学生によって簡易ブログ「ツイッター」に書き込まれ、インターネット上で騒動となっている。 ツイッターでは20日、男子大学生が熊谷とのツーショットや、自ら金メダルを口にする写真を掲載。熊谷の監督批判とも取れる発言や、携帯電話に記録されていたチームメートの上半身裸の写真を見せたことをうかがわせる書き込みもあった。 男子大学生のアカウントはすでに削除されたが、書き込み内容はネット上に広く拡散。掲示板では男子大学生への非難のほか、熊谷の脇の甘さを指摘するコメントも散見される。日本協会の大仁邦弥副会長は「軽率なことをしないよう、当事者と所属クラブに中村修三・女子部長を通じて連絡する。お騒がせして申し訳ない」とコメント。一方で小倉純二会長は「よくそんな時間あった
18日午前9時10分ごろ、岡山県玉野市と高松市を結ぶ宇高国道フェリーたかまつ丸から転落した、と転落した男性本人から防水携帯で118番通報があった。 高松海上保安部が巡視艇を向かわせ、たかまつ丸も引き返して捜索。男性は高松市の女木島の西約2キロの海上で発見、転落から約40分後に救助された。 同保安部によると、転落したのは高松市の男性(42)で、船酔いでもどしそうになり甲板に出て身を乗り出し、弾みで海に落ちた。命に別条はない。 たかまつ丸は午前8時45分に高松港を出発、宇野港に向かう途中だった。
クリックして拡大する■■掲載えとき■■タカラトミーが10月から発売するプラレールアドバンス。1本のレール上を2つの列車が走行できるタカラトミーが10月から発売するプラレールアドバンス。1本のレール上を2つの列車が走行できる タカラトミーは、鉄道玩具のロングセラー「プラレール」の新シリーズ「プラレールアドバンス」を10月から、全国の玩具店などで発売する。 アドバンスの最大の特長は、1本のレールに2本の列車を走らせることができる点。プラレールのレールは、左右に溝があり、従来シリーズでは1本の列車が左右の車輪を溝にはめて走行していた。一方、「アドバンス」は車幅を従来の約4センチから約2センチと半分にし、溝1本につき列車を1本ずつ走らせる。 溝1本だけでは倒れそうだが、溝1本の左右の縁に左右の車輪を引っかける仕組みにすることで倒れないように改良。また、小型化の過程で、実際の車両さながらの細身のスタ
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町で、2階建ての民宿の上に巨大な遊覧船が乗ったままになっている。船を所有する同県釜石市は余震などで落下する危険があるとして、早期に解体することを決めた。しかし、船体はほぼ無傷で、14年間乗り続けた船長は「まだ乗れそうなのに…」と複雑な思いで成り行きを見守っている。 この遊覧船は、釜石市が委託運営する「はまゆり」で、全長27メートル、排水量110トン、定員230人の双胴船。毎年4月上旬~1月末に運行し、美しいリアス式海岸を周遊するコースなどで観光客の人気を集めてきた。 同町在住の刈屋秀章さん(59)は平成9年の就航から航海士、19年からは船長として延べ約20万人の乗客を運んできた。3月11日、今シーズンの運行に向け年1回の定期点検を受けるため町内にある造船所のドッグに、はまゆりを入れた直後、津波に襲われた。 刈屋さんによると、はまゆりは津波で
福島第1原子力発電所の事故に対する国際評価尺度(INES)が、急遽(きゅうきょ)「深刻な事故」とされる「レベル7」に引き上げられた。経済産業省の原子力安全・保安院が、内閣府の原子力安全委員会の見解などを踏まえて発表した。暫定評価とはいえ、レベル7の意味は非常に重い。 INESの基準で最も重いレベルに相当するだけでなく、25年前に起きた史上最悪のチェルノブイリ原発事故とも並ぶからだ。日本政府の発表によって、世界の抱く福島事故の印象は、チェルノブイリ事故と完全に二重写しになって焼き付いてしまう。 ≪保安院の発表には矛盾≫ 菅直人政権は、レベル7評価の及ぼす影響を理解していないのではないか。事故の実態を国際社会に正しく伝え、誤解を是正していく活動に直ちに取りかからなければならない。 保安院の発表には矛盾がある。福島事故で放出された放射性物質の量は、チェルノブイリの10分の1に過ぎないと認めている
福島県は8日夜、福島第1原発事故を受けて、7日に実施した原乳の緊急時モニタリング検査(4回目)で、放射性ヨウ素、セシウムが暫定基準値を上回った検体はなかったと発表した。 県によると、今回から検査方法を改め、前回(3月29日)に暫定基準値を下回った市町村の原乳は戸別検査をせず、県内10の乳業メーカーなどが、他の市町村産と混ぜた後の原乳で測定した。 県は、約1週間後に予定する次回検査で、基準値を上回らなければ、国と調整して出荷制限を解除していく構えだ。
岩手県野田村の海岸線近くに住む無職男性(48)は約15年間外出せず、引きこもっていた。自宅ごと流され、一時は死を覚悟したが奇跡的に生還、「幸運だった」と語った。 男性は母親(72)と2人暮らし。勤めていた東京の会社が約15年前に倒産。故郷に戻り、引きこもるようになった。「避難はおっくうだった」と男性。11日の激しい揺れの直後、「逃げなきゃだめだ」と何度も訴える母親の言葉を聞き入れなかった。母親だけが避難した直後、ドンという音とともに、自宅は流された。部屋の壁が崩れ、天井が落ちてきた。あっという間に胸まで水に漬かり、屋根の梁に手を伸ばし必死に抱え込んだ。わずかな空間で呼吸し、屋根ごと1キロ近く流された。 だが間もなく屋根は真っ二つに割れ、濁流の中に。ようやくビニールハウスの骨組みをつかみ、波に耐え続けた。どこにいるか分からなかったが、寒さに震えながら高台へ歩き、隣の久慈市の避難所に着き、母親
日本の現代美術を代表するアーティストの草間彌生(やよい)さん(81)がデザインした赤い水玉模様のバスが、今月から出身地の長野県松本市内を走り始めた。 地元の鉄道会社からアイデアを求められた松本市美術館が提案して実現した。 草間さんが担当したのは周遊バスの新型車両3台のうちの1台で、大小の水玉模様が車体全体に施された。派手なバスは松本駅から城下町や松本市美術館などを周遊するコースを走る。美術展の短期間のイベントで乗用車をデザインして走らせたことはあったが、公共交通に組み込まれて走らせるのは初めて。 松本駅で行われた出発式には草間さんも東京から駆けつけ、車体にサインした。 草間さんは昭和32年に渡米し、約16年間ニューヨークを拠点に活動。絵画や彫刻のほか映像作品など幅広く手がけている。松本市美術館では草間さんの絵画など22点を常設展示しているため、その作品を目当てにやってくる人が多いという。同
たらいに入れたホタテの稚貝の中から、わずかに生き残ったものを手のひらにより分ける飯田カオルさん=22日、青森県平内町 青森県の陸奥湾で、全国第2位の水揚げ量を誇る特産のホタテが大量死している。専門家は夏の猛暑で水温が異常に高かったことが原因と指摘。県幹部は「陸奥湾でのホタテ漁が始まって以来、最悪の事態」と、対策に頭を悩ませている。 県水産総合研究所によると、ホタテは高水温に弱く、23度を超えると生態に悪影響が出る。県が記録を始めた1970年代以降、25度を超えたのは平成6年の1日だけだったが、今年は30日もあり、うち12日は過去観測されたことのない26度を超えた。 県産ホタテの入札を行う青森県漁連によると、入札自体が10月から中止されており、担当者は「今後、価格にどれだけ影響が出るのか想像もつかない」と話す。稚貝確保のために母貝を残すことが優先されると、出荷量は一層減り、加工業者にも打撃が
「大沢親分」の愛称で親しまれ、元日本ハム、ロッテの監督で、野球評論家の大沢啓二さんが7日午前7時25分、胆(たん)嚢(のう)がんのため死去した。78歳。 大沢さんは神奈川県生まれ。立教大学を卒業後、昭和31年に南海(現ダイエー)に入団。34年には日本一となった。35年にロッテ(現千葉ロッテ)に移籍。46年にロッテ監督。51年から日本ハム監督となり、56年に球団初のリーグ優勝を果たした。その後、日本ハム球団常務を経て平成5年に再び監督に復帰。2年間指揮を執った。全国野球振興会名誉会長、元理事長。TBS系テレビ番組「朝ズバッ」や「サンデーモーニング」でコメンテーターを務め、「あっぱれ」「喝」を決めぜりふにした歯に衣着せぬご意見番として人気を博した。タレントの大沢あかねさんは孫。あかねさんは、劇団ひとりさんと結婚、さきごろ女児が産まれたばかりだった。
25日午前0時ごろ、兵庫県加古川市加古川町美乃利の加古川バイパス下り線で、通行車両が落とした積み荷とみられる大量のマヨネーズが路上に散乱。乗用車がスリップして中央分離帯に衝突し、避けようとした車など計8台が絡む事故があった。 兵庫県警高速隊によると、現場にはマヨネーズのチューブ10本入りの段ボール数箱があり、約300メートルにわたってマヨネーズの中身が広がっていた。吸着作業などのため、現場は約5時間通行止めになった。 マヨネーズで滑り転倒したオートバイの会社員男性(23)=加古川市=が軽傷を負ったほか、事故車を避けようとして大型トラックに衝突した同県姫路市の女性(25)と同乗者の女性が体の痛みを訴えている。 高速隊はマヨネーズの落とし主や事故の詳しい状況を捜査している。
死刑制度について国民的議論を呼びかける千葉景子法相の指示で27日、東京拘置所の刑場が公開された。刑場の一部には立ち入りが許されなかったことなど、完全な公開とはいえないものだったが、これまで厚いベールの奥にあった「死刑」について、情報公開が進んだことは評価できる。 千葉法相は先月、2人の死刑囚に対する死刑執行命令書にサインした上で、執行にも立ち会った。法相が死刑廃止論者だったこと、そして、就任から約10カ月間執行しなかったにもかかわらず、参院選で落選した後というタイミングで執行されたことには、分かりにくさも残った。 ただ、今回の公開で、死刑囚の首にかけられる絞縄(こうじょう)もなく、踏み板も開かない、極めて無機的な刑場を見ただけでも、身につまされる思いがした。これを考え合わせると、実際の執行に立ち会うという決断自体が、相当重いものだったことは、想像に難くない。死刑囚の死を確認するスペースへの
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