今回調査を行った中・東欧諸国は、戦後長い間社会主義政権下にあったが、国によって若干差はあるものの体制転換から早15年前後が経ち、新たな政治体制が国民の間に根付いてきた。また、ブルガリアとルーマニアを除き他の4ヶ国は本年5月EUに加盟することになり、今後中・東欧圏もEUの影響を強く受けることから、これが各国国民の対日観にどのような影響を及ぼすかを含め、今回初めて東欧諸国において対日世論調査を実施した。 従来より中・東欧諸国は概して親日的であると言われてきたが、今回の調査からも各国とも日本に好意を抱く割合が高く、また日本を信頼できる国と考える割合も85%以上に達した。一部には、日本を不可解な国とみる向きもあるが、総じて日本は「豊かな伝統文化を持ち、経済力・技術力のある生活水準の高い、信頼できる国」であるとの見方が定着していることが伺える。