ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を巡って部分的動員令を出したことに対する抗議活動が21日、ロシア国内で広がった。ロシアの人権団体「OVDインフォ」の調べによると、22日午前の時点で、抗議活動に関連して39都市で1300人以上が拘束された。招集を逃れるため国外脱出を試みる人も相次ぎ、外国行きの航空券価格が高騰する事態にも発展している。 部分的動員令は、プーチン氏が21日のテレビ演説で発令を明らかにした。詳細を説明したショイグ国防相によると、動員は予備役に限定した30万人規模で、徴兵に応じた人や学生は対象にしないという。ロイター通信は、第2の都市サンクトペテルブルクなどでは、部分的動員令が出された直後から入隊命令が市民に届き始めたと伝えている。