果実学(かじつがく)あるいは果樹園芸学(かじゅえんげいがく、Pomology)は、植物学あるいは園芸学の一分野で、主に果樹に関する技術開発、栽培、生理学、品種改良等の研究を行う。 果実、狭義には仁果類(pome fruit)に分類される果樹、例えばバラ科のリンゴ属、ナシ属の栽培や育種についての研究を行う学問である。しかしながら現在では「果実学」あるいは「果樹園芸学」は核果類(stone fruit)であるバラ科サクラ属、および堅果類(nut)であるアーモンドやクルミ、クリなど多種多様な果樹を扱う学問領域であるとされている[1]。 果実学の研究目的は果実品質の向上、収穫時期の制御、耐病性やストレス耐性の付与による栽培費用の削減などが主である。果樹園芸学と呼ぶ場合はそれらの果樹生産に関わる研究に加え、生産物のジュースやワイン等への加工、青果物の流通、果実の機能性成分に着目した研究も含み、すそ野