菊地は、投手として北海道日本ハムファイターズと横浜DeNAベイスターズで10年間活動し、2015年にBCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスで現役生活を終えている。切れのあるストレートと落差の大きなフォークを武器に、投手として輝いた期間は決して長くはなかったものの、雰囲気あるマウンドさばきで非常に印象に残る投手だった。 現役時代の菊地さん ©文藝春秋 現在、菊地は地元の群馬県高崎市で(株)S.G.R企画の代表取締役として豚肉の販売などを行っており、加えて自ら養豚場で働き、出荷をするブランド豚を飼育している。 「この仕事はやりがいだらけですよ。大変なことも確かに多いですが、僕自身、うちの豚肉の一番のファンなので、とにかくお客さんにいい商品を届けたいなって」 セレクションの遠投で回り出した「運命の歯車」 菊地は、上武大学で3年生になるまで、まったくの無名の選手だった。樹徳高校時代は控えの投手。ストレ