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ブックマーク / d.hatena.ne.jp (158)

  • SFクラスタで「屈辱」をやりたい - Danas je lep dan.

    「屈辱」という,非常に悪趣味ゲームがある。 デイヴィッド・ロッジの『交換教授』といえば、「屈辱」である。これは誰もが読んでいると思われているが、実は自分は読んでいないという有名文学作品のタイトルを挙げて、参加者の内でその作品を読んでいる人の数が得点となるというゲームである。つまり、得点(作品を読んでいる人の数)が高ければ高いほど、その人に教養がないということになるというその名にふさわしい残酷なゲームなのだ。最初に読んだ時、私は自分こそこのゲームの勝者になれると思った。今も思っている。この小説を読んだ人はどうやらみんな同じことを考えるらしい。白水社 :連載・エッセイ 再読愛読 山崎まどか(1)『交換教授』 わたしは『交換教授』を未読なのだが(別にこのゲームを紹介するからというわけではない),この「屈辱」というゲームのことは又聞きにせよものすごい印象に残っていて(『ハムレット』と口走ってしま

  • 伊藤計劃以後とは何か? - the deconstruKction of right

    「伊藤計劃以後」に大変腹を立てているブログを見つけたので、いくらかの反論を書きたいと思います。 ■伊藤計劃はキリストを超えた。わけあるか。くたばれ。 http://anond.hatelabo.jp/20140308193257 以下、引用。 彼の死後、同社より、関連書籍の刊行が相次いだ。 『伊藤計劃記録』をはじめとして、ブログ及び個人ページに書きためていた映画評、 同人雑誌への寄稿が次々と出版され、多くの読者たちの手に渡った。 『記録』の主な素材は短編小説のほか、彼のブログに重ねられた書き捨ての文章である。その時既に彼の文章は死者の書物として上書きされていた。 だが、それらの文はインターネット上といえ、確かに人に見せるために彼自身の手により発信されたものだ。公開できるものとして。自らの分身として。 豚はその皮をい破り、腸を捕まえる。裂け目から沸きだした臓物の汁の一滴まで啜り続ける。 そ

  • 2013年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    (写真は「ふりかえる」イメージキャラクターのオリーヴさんです) みなさんこんにちは。このブログを書いている伊藤聡ともうします。ついにこの企画も10年め。考えてみればわれわれは10年もの長きに渡って、その年どの映画おもしろいのかを問いつづけ、集計しつづけたわけです。それはさておき、年の瀬ですがお元気ですか。今年もたのしい映画がたくさんあったとおもいます。映画に順位をつけることの理不尽さをかみしめつつ、あえてランキングという非情な行為を行っていきたいとおもいます。毎年恒例となっています「ふりかえる」企画の結果の発表です。さすがに投票で上位に挙げられる人気作品となると、クオリティの高い映画ばかりですので、たのしい年末年始のDVD鑑賞の参考にしていただきたいとおもいます。このような質問内容でアンケートを募りました。 名前/性別/ブログURLもしくはTwitterアカウント 2013年に劇場公開さ

    2013年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
  • 『R100』を観た - DJホームラン

    映画人志監督4作目の長編映画『R100』を観ました。 僕は過去3作もすべて劇場で観てきました。そして毎回「面白くなりうる要素はある。チャレンジもある。しかし期待外れ」という印象を受けてきました。かつて松人志は、異様な発想力に支えられた珠玉のコント群を毎週量産し続けていました。あれらのコントで感じた衝撃を映画サイズで味わいたいという僕の欲求を、『大日人』も『しんぼる』も『さや侍』も完璧には満たしてくれませんでした。部分的には満たしてくれたのかな。どうだろう。部分的にも、満たされたことは無かったかも知れない。 ただ、今回の『R100』。予告編の時点では今までで一番期待していたんです。主演の大森南朋を筆頭に魅力的な演者が顔を連ねているし、「何か秘策を講じているな」という雰囲気も漂っているように感じました。遂に今度こそ松人志の領が発揮された、他の誰にも撮ることができない映画が生まれる

  • 松本人志を正しく恐れよ『R100』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

    『R100』鑑賞。 ダウンタウン松人志監督最新作。 2011年3月11日 福島、宮城を中心に発生した大震災は原発を破壊し、沿岸地域では津波により多くの死傷者を出した。あれから2年以上が経過したが、未だにその爪痕は土地や人々の心に強く残っている。 東京では、311当日こそ電車が止まったり家財が倒れるなどの被害はありはしたものの、「原発崩壊」に比べれば取り返しのつく程度の被害に納まった。そして、心にも全く無いとも言えない程度の“それなり”な爪痕を残した。 震災直後は日に1回は大なり小なりの余震があった。相手は天災だけにこっちの予定などお構いなしで、トイレにいようと、寝ていようと、風呂に入ってくつろいでいようと、不倫中でホテルにしけ込んでいる最中だろうと、ひとりDVDを見ながらオナニーの最中だろうと、とにかく唐突に揺れだした。その都度311の記憶が蘇り、つい外に出てみたりタンスを手で支えてみた

    松本人志を正しく恐れよ『R100』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール
  • 無知は恥ではないが、無知を選ぶのは恥だ 『アフター・アース』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

    『アフター・アース』鑑賞。 M・ナイト・シャマラン監督の新作で、主演はウィルとジェイデンのスミス親子。 多くのシャマラン映画は、他の映画作家があまりやらないことにチャレンジしていました。なので、あまり「成功」の前例が知られていなかったり無かったりで、出来あがった映画が成功しているのか? 失敗しているのか? が、一般的な価値判断基準では図りづらいものでした。なので、保守的な多くの人にとって「知らないもの=異物」に映り、恐怖した結果「クソだ!」という謂れのない糾弾を受けている。というのがシャマラニアンたる私の目から見た「シャマランの一般的な捉えられ方」です。 ラジー賞なんてのは当にセンスの無いバカなアメリカ人の象徴のようなもので、ジョックスのいじめと同じ程度の意味合いしか持ちません。しかし、ひとたびメディアに乗ってしまうと根拠のない権威を纏ってしまい、あたかもそれが「世論である」という間違っ

    無知は恥ではないが、無知を選ぶのは恥だ 『アフター・アース』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール
  • 2012年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    (写真は「ふりかえる」イメージキャラクターのオリーヴさんです) みなさんこんにちは。このブログを書いている伊藤聡ともうします。すっかり寒くなってきましたがお元気ですか。おもえば人生つらいことばかりですが、マヤ文明の予言によれば今年の12月21日で地球は滅亡すると言われており、この予告された死、ディザスターの危機をかろうじてくぐり抜けた私たちが生きているのは、おまけの時間、いわば余生です。誰もが12月21日に一度死んでいるのですから、ここはひとつ開き直って、今後は適当かつ雑に、リラックスしながら生きていきたいものですネ。 えーと、何の前置きが自分でもよくわかりませんでしたが、毎年恒例となっています「ふりかえる」企画の結果を発表します。いい映画ばかりですので、たのしい年末年始のDVD鑑賞の参考にしていただきたいとおもいます。このような質問内容でアンケートを募りました。 名前/性別/ブログURL

    2012年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • ネタばれ!『桐島、部活やめるってよ』の基本的解釈。 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

    『桐島、部活やめるってよ』について、人の感想を読むのが面白い。 かなり親切な作りですが、スッキリとしたオチめいた物を提示していないので、憶測が憶測を呼び自由な解釈をしている人も多く、多種多様さが楽しいのです。しかし、中には「全くわけが解らない?」と言う人も多いのです。そこで、『桐島』を理解するための基礎的な解釈をしてみようかと思います。当然ながらオチ(的な話)にも言及しますので、まずは劇場で『桐島、部活やめるってよ』を観賞をした後にお読みください。エントリは高校生に読んで欲しいです。読んでないと思うけど…… 『ゴドーを待ちながら』 作にはタイトルロールになっている「桐島」は登場しません。「桐島がいない」というのがドラマの軸になっています。これは舞台劇『ゴドーを待ちながら』のオマージュだと言われています。 『ゴドーを待ちながら』は1952年に発表された戯曲で不条理劇の傑作だとされています

    ネタばれ!『桐島、部活やめるってよ』の基本的解釈。 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール
  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • 何故『セブン』がバッド・エンドなのか - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

    ※いきがかり上『セブン』『カサブランカ』『ドラゴン 怒りの鉄拳』『ガメラ3 邪神〈イリス〉降臨』のエンディングについて書いています。 デビッド・フィンチャー監督の出世作『セブン』は宗教がらみの深淵なテーマや徹底した後味の悪さも含め『羊たちの沈黙』以降のサイコホラーブームの中でも飛び抜けた存在として語られています。その『セブン』がハッピーエンドだったというブログエントリーが注目されています。 何故『セブン』はハッピー・エンドなのか http://k.onodera.blog.ag/index.php/k.onodera/00000000000000016134 要約すると、ジョン・ドーは憤怒の罪の犠牲者として死にたかったのに、ミルズはその敬虔なクリスチャン性を発揮し、他人の罪を引き受ける犠牲的で崇高な精神の元で引き金を引いたので、ジョン・ドーは決して「憤怒の罪」の犠牲にはならなかった。 サマ

    何故『セブン』がバッド・エンドなのか - ゾンビ、カンフー、ロックンロール
  • 日本の電子書籍はどこへ向かおうとしているのか - もとまか日記乙

    新しいiPadを買って試したかったことの一つに「電子書籍」があった。これだけ綺麗なRetinaディスプレイで電子書籍を読んだら、さぞかし驚くことだろう!以前、以下のようなことも書いたしね。 これからを買う時はなるべく電子書籍で買おうと思う理由 一体どれくらい綺麗になるんだろう?という期待感をいっぱいにしつつアプリを起動してみた。 おぉ、なんて綺麗な・・・・ん!?? このを買った時にはこんな表示なかったのに・・・・こ、これは・・・・・・一体!??? てことで、早速Kinoppyのサイトを見てみた。 FAQ|紀伊國屋書店の電子書籍ビューア Kinoppy for iPhone,iPad,Android(iOS&Android)■以下の出版社の電子書籍は、出版社の意向により購入から1年間で再ダウンロードができなくなります。岩波書店講談社ぶんか社それ以外の出版社の電子書籍の再ダウンロード期限は

  • 『ヒミズ』を見たゼ! - 空中キャンプ

    新宿にて。園子温新作。劇場も満員で、園作品への期待度の高さ、また観客の興味を誘う企画アイデアのよさを感じました。映像、ストーリー共に迫力がある作品だと感じましたが、作についてはいくつか疑問もあり、そのあたりについて書きます。 見終えた感想としてまず、主人公の少年・住田がなぜ屈し、死に魅入られているのかがよくわからなかった。住田は当にたくましくしっかりとした少年だ。暴力団に脅されても屈せず立ち向かい、教師や大人にも自分の意見をはっきり言い、悔しさや憤りをあれほどに大声で叫ぶことのできる中学生などなかなかいない。少なくとも中学生のわたしは、住田のような意志もエネルギーもない、主体性に欠けた子どもだった。たいていの屈した子どもは住田よりもずっとか弱く、意志に欠け、殴られてもうつむくだけで、小さな声しか出せないだろう。あれほどの意志とエネルギーを持つ住田が、なぜ屈した少年として描かれるの

  • 2011-12-29 - [映画]『ミラノ、愛に生きる』を見たゼ! - 空中キャンプ

  • 2011年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    (写真は「ふりかえる」イメージキャラクターのオリーヴさんです) みなさんこんにちは。このブログを書いている伊藤聡ともうします。毎年恒例となっています「ふりかえる」企画の結果を発表します。今年は社会的に重大な事件も多発し、生活していくことの意味あいが激変した一年でもあり、みなさんのアンケート結果を読んでいると、映画を見るという行為の文脈も変わってきたような印象を受けました。今年の一月とか、なんかもうすごい昔という感じですが……。なにかと重い気分になりがちな年ですが、今回選ばれた十作品はどれもエンターテインメントとしてすぐれたものばかりですので、たのしい年末年始のDVD鑑賞の参考にしていただきたいとおもいます。このような質問内容でアンケートを募りました。 名前/性別/ブログURLもしくはTwitterアカウント 2011年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 2で選んだ映画

    2011年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
  • 「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル 秋の推薦図書特集」で紹介した5冊についての解説と補足 - 空中キャンプ

    先日10/15に、TBSラジオの番組「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」の1時間コーナー<秋の推薦図書特集>にゲストで出演させていただき、5冊のを紹介しました。いつも欠かさず聴いている大好きなラジオ番組に出させてもらい、当にたのしい時間でした。宇多丸さん、しまおさん、古川さん、スタッフのみなさん、ありがとうございましたー! 放送内容については、ポッドキャストが上がっていますので、そちらで聴くことができます。また、新宿紀伊國屋店5Fでは、1ヶ月のブックフェアもありますので(写真参照)、ぜひ足を運んでみてください。 秋の推薦図書特集 前編 秋の推薦図書特集 後編 今回紹介した5冊はどれも、海外文学ファンの間ではとても話題になっただったので、気になった方はぜひ手に取ってみてもらえればとおもいます。紹介時間の関係上、放送では言及できなかった部分についてブログ内で補足しておきます

    「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル 秋の推薦図書特集」で紹介した5冊についての解説と補足 - 空中キャンプ
    rdmkkrdm
    rdmkkrdm 2011/10/19
  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • 2011年02月09日のツイート - 深町秋生の序二段日記

  • SUNABA Gallery & 樋口ヒロユキ のブログ

    サブカルチャー/美術評論家、 樋口ヒロユキのブログです。 現在の仕事の状況についてはこちら。 ツイッターはこちら。