東京外国語大(東京都府中市)は7日、国際社会学部の学生が、不正に取得した他人のIDとパスワードを使って学内のシステムに不正アクセスし、学生59人分の成績などを盗み見ていたと発表した。 大学は10月下旬に警視庁に相談。警視庁は不正アクセス禁止法違反の疑いで捜査をしている。 大学によると、この学生は、IDとパスワードを入力すると、自分の成績や講義の時間割などを見ることができる学内の「学務情報システム」を偽装したフィッシングサイトを作成。10月24~26日、偽サイトへの誘導メールを国際社会学部の学生ら222人に送信し、アクセスした学生のパスワードなどを入手していた。 大学は、機能を充実させた新しい学務情報システムを10月1日に稼働させたばかりだった。