ディプロスカプテル・パキス(Diploscapter pachys)は1800万年前に生息していた線虫だ。当時、彼らは男と女の秘め事にほとんど関心を示さなかったようだ。 この線虫が性に対してそれほどまでに淡白だった理由が突き止められた。それはかなりユニークな遺伝子の構成にあったようだ。 なぜ交尾することなくDNAを操作できたのか? 米ニューヨーク大学の研究者はD. パキスのゲノムと生殖機能について解析し、なぜ交尾することなくDNAを操作することができたのか解明を試みた。 人間の場合、男女の秘め事が楽しみという人もいるだろう。だが生物の中には交尾のせいで困ったことになるものもいる。ある種にとってその代償が大きすぎることもあるのだ。 全精力を傾けて配偶者を探し、染色体を合体させてもらえるよう説得する行為の見返りは、全体の中に多様性を生み出すことだ。 気候の変動、捕食者の往来、新しい病気の発生と