自分の幼馴染がタッチの南ちゃんのような美少女であれば、どれほど人生が輝いたことだろうとこれまで生きてきた人生の中で軽く100回は思ったけれど、そんな奇跡は僕の人生では起きてくれなかった。だけどそんな僕にも、幼馴染はいた。2歳年上のY君だ。 幼馴染の定義なんてものは知らないけれど、物心ついたころには僕はY君と毎日遊んでいた。歳は上だけれど、友人でもなく、先輩でもなく、やはり幼馴染と言うのが一番しっくりくる。家はすぐ近くに住んでいて、外で基地を作ったり、家でゲームをしたり、毎日朝早く起きてY君と会っては日が暮れるまで遊んでいた。 当時はゲームボーイやスーパーファミコンが流行っていた時代で、マリオやぷよぷよ、ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、クロノトリガー、ヨッシーアイランド、星のカービィ、...例を挙げたらキリがないけれど、主要なゲームはほとんどY君と一緒にクリアした。 ファイナルファ