まるで実車のレース映像──シリーズ世界累計販売本数が7690万本を超える(2016年12月末時点)、日本発の人気レースゲームがある。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の子会社、ポリフォニー・デジタルが開発する「グランツーリスモ」シリーズは、見る者を驚かせる圧倒的なグラフィックスと、限りなく実車の挙動に近づけた操作感によって、ゲーマーだけでなく、自動車ファンや業界関係者までもを引きつけるモンスタータイトルだ。 “リアルドライビングシミュレーター”をうたうように、今や本作はレースゲームの枠を大きく超えている。ゲームの開発チームが日産自動車のスポーツカー「GT-R」(R35)に車載されている情報端末のUI(ユーザーインタフェース)デザインの監修、ゲームのプレイヤーから現実世界のプロレーサーを育成するプログラムの開催のほか、自動運転技術開発のシミュレーターとして(勝手に)活用され