◇ 住宅検査(ハウスインスペクション) 私が住宅政策に取り組んでいるのは、住宅が資産ではなく、耐久消費財になってしまっているからです。日本人が、一生の買物としてローンを組んで一生懸命に借金をはらっても、ローンが終わる頃には「建物の価値ゼロ」。何とかして一生の買物が一生の資産となるようにしたい。 また、今からの大競争時代を予想しても、これからは若い世代に収入が増えるとも思えない。だから、年収300万円時代であっても、家族を持って暮らしていける安くて良質な住宅が必要。 その2つの要請を同時に満たす方法は、5400万戸ある既存住宅のストックを活用させるようにすること。つまり、中古住宅市場をキチンと整備することです。 その時にカギを握るのが、住宅のインスペクション(検査)。つまり、住宅の客観的な状態を評価する仕組みなのです。 先日発表した民主党「住宅ビジョン」でも、その重要性について触れています。