『運のいい人のマナー』(西出ひろ子著、清流出版)の著者は、国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立したという「マナーコンサルタント」。マナーのプロフェッショナルとしての立場から、本書の冒頭で次のように記しています。 マナーとは、自らが美しくあること。周りの人たちとともに幸せになるためのもの。そして、人生に運(ラッキー)をもたらしてくれるもの。 マナーの根底にある相手ありきの「思いやりの心」を身につけて行動すれば、身の回りにどんどんよい出来事が増えて、気づけば運のいい人になれるのです。(6ページより) マナーを日本語で表現すれば「礼儀」ですが、「礼」とは思いやりで、「儀」は「型」を表したもの。つまり、礼儀=マナーは本来、相手への思いやりの心を形にするものだということです。相手の立場に立ち、思いやりから生まれる言葉や行動を心がければ、コミュニケーションの場はスムーズで心地よいものになると