第3回 「人をどう動かすか」より「私はどう導きたいか」 テイクウェーブ 竹内義晴 2008/3/13 ■人は話すだけで満足する――よい「聴き手」になる 先日、以前の会社の後輩が私の事務所を訪ねてきました。 彼はこういいました。「私は、もっと会社に評価してほしいんです。けれども会社は評価してくれないんです」。ずいぶんと深刻そうでした。 そのとき、私の心には「評価してほしいといっても、それだけの成果を出しているのかな? 上司やお客さまは、彼をどう思っているのかな?」と自分の思いが浮かびましたが、それを口に出すのを少しやめて、「会社にもっと評価してほしいんだね?」と、相手のいうことをずっと聴き続けました。 話を聴いて、彼がずいぶんと落ち着いてきたところで「評価は自分がするものではなく、他人がするものだよ。他人に何をしてあげたかという結果が、自分の評価になるんだよ」と意見をいったところ、彼は納得し