表中のSは被験者を表しており、Sの添字として番号が振られているが、これは被験者番号である。表1においては、Aという条件の下で5人の異なる被験者が用いられている。同じようにBという条件下でも、Cという条件下でもそれぞれ異なった5人の被験者が割り当てられている。結局、表1におけるサンプルサイズは15である。 これに対して表2はどうだろうか。表2では1人の被験者が3つの異なる条件下において、繰り返してデータが得られるように配置されている。例えば、S1は条件Aだけでなく、条件B、条件Cにおいてもデータが取られている。ここでのサンプルサイズは5である。 このようにその実験に用いられた被験者の人数、すなわちサンプルサイズの大きさを考えれば明らかである。反復測定とは「ある異なる条件下において、条件間で異なる個体から反復してデータを得ること」であり、繰り返し測定とは「ある異なる条件下において、条件間で同じ