2018年末に発覚した厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正調査により雇用保険などに過少支給が発生した問題で、札幌市の70代男性から「追加給付の対象になったが、振り込みの手続きが遅すぎる」という疑問が「みなぶん特報班」に寄せられた。男性は今年7月に追加給付が振り込まれるまで8カ月を要したという。厚労省に取材すると、雇用保険の追加給付対象者延べ約1860万人のうち、支払い済みは約2割にとどまり、事務手続きが長期化。追加給付を終えるめども立っていないという。 男性によると、厚労省から雇用保険の追加給付の通知が男性宅に届いたのは19年11月末。すぐに本人確認の回答票を返送。何カ月がたっても振り込まれず、男性は何度も厚労省に問い合わせたが「大変混雑しており申し訳ないです」と答えるだけだった。7月下旬に追加給付が振り込まれた。男性は「ほかにも同じような人がいるのではないか」と訴える。
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