昨年末、新型コロナウイルスが日本に入る前から、厚生労働省の新型コロナ対策が始まった。水際対策、クラスター対策、検査体制における目詰まり解消、新しい医療体制の構築等、次々と対策を打ち出し、4月末時点では、急激な感染拡大は抑えられ、既にピークアウトしたと見られている。日本のコロナ対策を内側から見てきた鈴木医務技監に、これまで行ってきた事を語っていただいた。 ——日本ではPCR検査が抑えられてきたと言われていますが、制限した理由は?鈴木 我々としてはPCR検査を抑えてきたつもりはありません。現在、1万6000くらいのキャパで、最大で1日9000を超えるくらいの検査を行っています。韓国はキャパ3万程度で、最大1万8000くらい。もちろん韓国の方が多いのですが、日本が意図的にPCR検査を抑えてきたという事はありません。そうではなくて、保健所への電話が繋がりにくいなど、いくつか目詰まりを起こしていた部
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