政府見解と異なる歴史認識を含む論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚長が19日、東京・永田町の自民党本部で講演し、石破茂元防衛相や同党政権の対外姿勢を批判した。 田母神氏は「石破元防衛相は『空幕長ともあろう人があんな偏った歴史観では困る』と言ったが、偏っているのはあなただと言いたい」と強調。昨年12月に中国海洋調査船が東シナ海の尖閣諸島の周辺海域の領海を侵犯した際の麻生内閣の対応には「強く抗議しないと実効支配の実績を作られる」と苦言を呈した。 講演は「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・中山成彬元文部科学相)が主催。出席議員からは「興味深い話だ」と同調する声が上がった。