今年のル・マンは、走行が始まる前から波乱の展開。予定外の性能調整が行なわれ、トヨタ勢は37kg、フェラーリ勢は24kg、車両の最低重量が引き上げられることになった。 その影響もあってか、トヨタ勢は8号車の3番手が予選最高位。フェラーリ勢がフロントロウを独占した。 レーススタート直後にはトヨタ勢が首位を奪ったが、フェラーリは決勝でも速く、レース終盤には51号車が首位に立っていた。 トヨタ勢は7号車が他車の追突を受けてマシンに大ダメージを受けてリタイアしたものの、残った8号車がフェラーリの51号車を追った。 ブレンドン・ハートレーが4スティント連続という渾身の走りを披露し、8号車のバトンは平川亮に手渡された。この時点で51号車フェラーリと8号車トヨタは15秒ほどの差だった。しかし平川は、アルナージュでクラッシュしてしまい、ピットで修復を受けることになった。これで2台の差は3分以上に拡大した。