いつも新年に楽しみにしているイベントがあります。個人投資家のえんどうやすゆきさんが幹事をしているインデックス投資交流会が主催する「インデックス投資ナイト」という催しで、4回目となる今年は1月7日に開催されました。指数に連動するインデックス投資の話など「何が(どこが)面白いのだろうか?」と思われるかもしれませんが、チケットは発売から数日で完売になってしまうほど、好評のイベントです。 パネルディスカッションが2つ(第1部「みんなで考えよう、なぜ(インデックス)投資をするのか?」、第2部「インデックスファンド vs. 国内ETF vs. 海外ETF」)行なわれ、会場からの発言や質問など参加者とのコミュニケーションにも配慮した会でした。そして、閉会後の交流会で20代、30代を中心とする若い投資家どうしが自由に語り合えることを楽しみに参加する方が多いようです。このイベントを手作りしている実行委員の多
「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」という投資家交流会があります。会社員、エンジニア、事業主、学生など様々な暮らしをしている人が、東京では毎月第一水曜日の夜、六本木のカフェに集まっています。投資経験は、ベテランから初心者や、これから投資をしようかと考えている人まで色々です。札幌、広島、大阪、沖縄、福岡、所沢、横浜、京都など全国各地に広がっています。 この会に集まる方の共通の関心は、コツコツと長期投資を続けることで将来のための資産作りに取り組むこと。そして、実際にコツコツと投資をしている人同士や、これからしたい人が、自由に意見交換や知識・情報を分け合います。第19回目を迎えた12月7日は、過去最多の67人が出席しました。 投資には「これが正しい」「これで必ず成功する」という簡単な方法はありません。ですから、参加者の投資方法もまちまちで、個別の株式への投資もあれば、運用会社が直接販売している
6月16日の当欄「『長期の資産運用に投信を!』は本当か?」で申し上げたように、投資信託を活用した資産運用では「長期の視線で投資をしましょう」と言われるのに、実際に長期で運用されている投資信託が脚光を浴びることは滅多にありません。話題を集める投資信託の多くは、これからスタートするものや売り出されて間もないもの、運用が1年に満たないものです。 そこで過去15年の騰落率でランキングをしてみました。騰落率は、期間中に支払われた分配金は足しています。1年あたりの利回りではなく、15年間のトータルの収益率です。なお、純資産額の規模で絞り込みをしていないので、中には純資産が1億円というものもあります。投資信託は、スタート時点で資金を集めた後、継続して新規購入の資金が流入するものが少ないため、運用の歴史が長くなるほど純資産が減少してしまう傾向があります。それでも、Top40にランク入りしている投資信託の中
「誰もが売る時こそ日本を応援」 100年に1度と言われた金融危機の記憶も冷めやらぬ間に、今度は1000年に1度とも言われる大震災に見舞われ、追い討ちをかけるように原子力発電所の大事故まで起きてしまいました。大変な苦境と闘われている被災された方々に対して、被災しなかった大勢の人が「自分に何ができるのだろう」と自問しつつ、できることから行動を起こしています。 節電や寄付をする、無駄な買い占めをしない、救援物資を送る、などはすぐにできることです。また、ウェブ上で情報を発信、中継したり、分かりやすくまとめて見せるサイトを作るなど、従来あまり無かったタイプの手助けも威力を発揮しています。 この出来事を受けて、急激な円高や日本株市場の不安定な値動きなど、資産運用をめぐる環境も動揺しています。そんな中で、長期投資で資産作りに取り組む投資家からは、「誰もが売りに走る時にこそ、日本株を買って日本を応援したい
本年最後のランキングは、2010年11月末までの12か月間継続して資金が流入し続けた投資信託です。10月末の81本から3本脱落して4本が新たに加わり、差し引き1本増加の82本で、12か月の資金増加額が多い順に並べています。 ランキングから消えたのは「GSハイ・イールド・ボンド・ファンド」(ゴールドマン・サックス・アセット)、「ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド」(三菱UFJ投信)、「米国ハイイールド債券ファンド 円コース」(みずほ投信投資顧問)と、すべてハイ・イールド債券(低格付債券)に投資する投資信託でした。しかし、73位に純資産が30億円を超えて今月新たに加わった「三井住友・米国ハイ・イールド債券ファンド(為替ノーヘッジ型)」(三井住友アセット)も米国ハイ・イールド債に投資する投資信託ですから、投資対象のハイ・イールド債離れが進んでいるとは必ずしも言えないようです。 そのほかに新
最近マネー誌でよく見かける「本当の分配率」という言葉があります。 何が「本当」なのか、個人的には首を傾げる点もあります。この「本当の分配率」とはどんなものなのか、少し細かい話になりますが情報に惑わされないためにも、いっしょに考えてみましょう。 まず「率」というのはご存知のように「%」で表される数字で、ある量(大きさ)に対してどれだけの量(比率)を占めているかを把握するためのものです。 「分配率」は、1年分の分配金の合計額が基準価額に対してどのくらいの比率かを見るものです。しかし基準価額は毎日変化します。「いつの基準価額と比べれば良いのか」というのが、「本当の」という議論が出てくる原因です。 いつの基準価額で計算するか 実は、ごく単純に考えても計算の対象となる基準価額には3種類あります。 (1) 分配金を計算した期間の最終月の月末基準価額 (2) 分配金を計算した期間の最初の月の月末基準価額
投資信託といえば、「毎月分配金がもらえるもの」と考える方がほとんどといっていいほど毎月決算型は普及し、良くも悪くも投資信託のイメージを牽引しています。 この「毎月決算型」普及の立役者であり、日本最大の投資信託である「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(国際投信投資顧問、通称「グロソブ」)の純資産残高が、11月末時点で「3兆円を割った」ことがメディアなどで取り上げられています。ピーク時の2008年8月には5兆7685億円を記録しましたが、金融危機と円高という逆風環境で新規資金の流入が鈍って純資産額が減少、ついに3兆円の大台を割り込みました。 このようなニュースが流れると、メディアはこぞって大物タタキに走る傾向があります。しかし、解約が激増して資金が流出したというより、解約の水準は一定でも新規資金流入が減っているというのが実情のように見えます。実際、「グロソブ」の11月末純資産は、
ある市場の動きを表す指標を「指数(インデックス)」と言い、たとえば日本株市場の動きを表す代表的な指数である「東証株価指数(TOPIX)」や「日経平均株価指数(日経225)」などは、よく知られています。東証株価指数は東京証券取引所(東証)が算出する指数で、東証第一部に上場されている銘柄全ての動きを表し、日経225は日本経済新聞社が算出する日本株の代表的な225銘柄の動きを表します。 同様に日本の債券や、海外の債券や株式、新興国の債券や株式、不動産投資信託、商品先物などについても、様々な会社や機関が各市場の値動きを表す指数を算出しています。 このような指数の動きに連動を目指す運用手法が「インデックス運用」です。あらかじめ決められた指数を構成する銘柄で運用するので、「アクティブ運用」のようにアナリストの調査やファンドマネジャーの判断にしたがって、投資する銘柄を選ぶ手間がかかりません。その分、運用
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く