旅行業界がネット化の進展で大きく変わりつつある。これまで業界全体に隠然たる力を及ぼしていた“ミドルマン”である旅行代理店の支配力が衰える一方で,切符やサービスの“サプライヤ”である航空会社や鉄道会社が,ネットを利用した直販に乗り出してきている。旅行業のEC(電子商取引)が根付きつつあるのだ。 まずは航空業界。 航空3社は,直販商品の2%割引サービスの実施と事前購入期限の事実上の撤廃を,6月1日搭乗分から実施すると発表した。前者は,搭乗日の前日までにクレジットカードやコンビニなど旅行代理店以外で決済した場合,たとえ特割や超割などの割引商品からでもさらに2%割り引くもの。後者は,これまで予約後6日以内に旅行代理店などで発券する必要があったが,これを出発前20分までに大幅に延ばした。これなら,出発当日空港のカウンターで購入してもよいことになる。 加えて5月には,航空3社が設立・運営する共同サイト
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