「Say So」、「春を告げる」、『ヤリチン☆ビッチ部』主題歌…バイラルヒットが世間を揺るがすようになった2020年に印象的だった5曲(柴那典) あれよあれよという間に紅白歌合戦に辿り着いた瑛人の「香水」とYOASOBIの「夜に駆ける」が象徴的だけれど、2020年の音楽シーンは、無名な存在からネット上のバズをきっかけに世間を揺るがす“バイラルヒット”が当たり前になった一年だった。 コロナ禍はつづいていて、フェスやライブハウスやクラブで集まって騒ぐようなことはまだまだ難しそうだ。アイドルグループのCDセールスを支えてきた「接触ビジネス」は成立しなくなった。都心の一等地の広告ジャックみたいな巨大資本を投下したプロモーションも効力を失った。音楽の聴かれ方はパーソナルなものになった。 そうなってくると、必然的にオンラインカルチャーの影響力は増してくる。特に大きいのはTikTok。日本だけじゃなくア
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