『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』(石田勝紀/集英社) 夏休みといえば、親にとっては子どもと接する時間が長くなる時期だ。この時期、特に小中学生のお子さんがいる方々に読んでいただきたいのが、『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』(石田勝紀/集英社)である。 本書によれば、「自己肯定感」とは、自分の能力や存在価値を自分自身が認めてあげることで、近年、心理学や教育の専門家たちが注目しているキーワードのひとつだ。注目する理由は大きく2つある。ひとつは、自己肯定感が高いか低いかは、人生をハッピーなものにできるか否かの分水嶺になると考えられるようになったからだ。 そしてもうひとつは、自己肯定感は「他者の言動によって、高低が大きく影響する」ことと、「子どもの頃の自己肯定感が大人になっても影響を及ぼす」からである。 ■親のさりげない言葉が子どもの自己肯定感をつぶしている つまり