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本と創作に関するretuner640のブックマーク (5)

  • 落語とライトノベル - 三軒茶屋 別館

    端的に言って、落語はひとり芝居である。演者は根多のなかの人物に瞬間瞬間に同一化する。根多に登場する人物たちは、おたがいにぼけたり、つっこんだり、だましたり、ひっかけたりし合っている。そうしたことが成立するには、おたがいがおたがいの意図を知らない複数の他者としてその人物たちがそこに現れなけれなならない。落語が生き生きと観客に体験されるためには、この他者性を演者が徹底的に維持することが必要である。落語家の自己はたがいに他者性を帯びた何人もの他者たちによって占められ、分裂する。私の見るところ、優れた落語家のパフォーマンスには、この他者性の意地による生きた対話の運動の心地よさが不可欠である。それはある種のリアリティを私たちに供給し、そのリアリティの手ごたえの背景でくすぐりやギャグがきまるのである。 おそらく落語という話芸のユニークさは、こうした分裂のあり方にある。もっと言えば、そうした分裂を演じて

    落語とライトノベル - 三軒茶屋 別館
  • 秋期集中講義 よくわかる「物語工学論」(その0:概論) - 三軒茶屋 別館

    第一回目の講義は、「物語工学論とは何ぞや?」という概論についてお話をしたいと思います。 『物語工学論』とは新城カズマが2009年に提唱した、物語に対する分類を述べた論説です。 物語に対する論説で有名なのは大塚英志『物語消費論』ですが、「物語」の消費のされ方やその「効能」について論じたのが「物語消費論」だとすれば、『物語工学論』は「物語そのもの」について論じた学説です。 ●HugeDomains.com - Shop for over 300,000 Premium Domains 『物語工学論』巻末に「物語とは何か?」という深遠な問いかけがありますが、その問いをふまえた上で、論は物語と密接に結びつく「キャラクタ」について展開されます。 「どういった」キャラクタが「なぜ」「なにを行うか」。 これだけで物語は「物語」たり得ますし、「物語」の重要な要素である「結末」「オチ」について収束していく

  • 新城カズマ『物語工学論』角川学芸出版 - 三軒茶屋 別館

    物語工学論 作者: 新城カズマ出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/08/08メディア: 単行購入: 23人 クリック: 930回この商品を含むブログ (64件) を見る すなわち、物語(ストーリー)とはキャラクターである……少なくとも、キャラクターという観点から物語の構造と質をよりよく見通し、その作成に役立てることは十分に可能である……と。(P6) 新城カズマ『物語工学論』読了しました。 書は「入門篇 キャラクターをつくる」として、古今東西の物語、特に20世紀のエンタテイメント作品を「7つのキャラクター」に分類し、物語作成の構造を説明するというこれまでありそうでなかった学術書*1です。 著者である新城カズマは『蓬莱学園の初恋!』(新城十馬名義)や『サマー/タイム/トラベラー』、『ライトノベル「超」入門』など、ライトノベルやSF小説など多々著している小説家であり、フジモ

    新城カズマ『物語工学論』角川学芸出版 - 三軒茶屋 別館
  • 「小悪魔ageha」編集長にインタビュー、世の中には「かわいい」か「かわいくない」の2つしか無い

    黒肌系ギャル雑誌「nuts」の増刊ムックとして登場し、今ではギャル系ファッション誌として確固たる地位まで上り詰めた「小悪魔ageha」。「今よりもっとかわいくなりたい美人GALのための魔性&欲望BOOK」というキャッチコピーを掲げ、「もっときれいになりたい!」「もっとお金持ちになりたい!」「もっと幸せになりたい!」という女性の気持ちを見事につかみ取り、出版不況と呼ばれる中でも急激に売り上げを伸ばし、ある意味で今の時代を象徴する雑誌の一つとなっています。また、小悪魔agehaに登場するモデルのことを「ageモ」または「age嬢」と呼び、ageモやage嬢のようなファッションをしている女性は「ageha系」と呼ばれ、これもまた10代~20代の女性たちに広く浸透し、あこがれている女性たちも数多くいるようです。 しかしながら小悪魔agehaはその非常に華やかできらびやかな見かけとは裏腹に、心の中の

    「小悪魔ageha」編集長にインタビュー、世の中には「かわいい」か「かわいくない」の2つしか無い
    retuner640
    retuner640 2009/07/14
    雑誌が好きで、読者のことばかり考えていて、つまり雑誌を作るために生きてる人…という印象。
  • 作家を、プロデュース「小説作法ABC」

    小説を書く基技術がひととおり。 新米作家の教則として読んでもいいし、深い読書への手引書として扱ってもいい。「小説は、Why? とBecauseで推進される」とか、「読書の快楽は予定調和とドンデン返し」といった基礎だけでなく、「同じ村上でも、春樹は回想、龍は実況」や、「谷崎は変態、三島は売れない俳優」といった、著者の文学観をも垣間見ることができる。 なかなか実践的なのは、各章のおしまいに「練習問題」がついているところ。たとえば、既読の小説のあらすじを100字にまとめろという。要約することで、いわゆる「読ませどころ」へ向かわせる物語の軌跡が見えてくるんだと。さらに、要約した小説の帯コピーを50字でまとめろという。キャッチコピーを考えることで、その小説の「最大の売りどころ」を見抜けという。要は「目玉」やね。おもしろそうだとそのとき感じた作品を漫然と読んできたわたしにとって、いい刺激になる。

    作家を、プロデュース「小説作法ABC」
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