1月半ば、世界の株式市場が再び大揺れした。 米国の緊急利下げという異例の対応にも、市場はほとんど反応しない。 投資家を怯えさせるのは、「世界経済はやはり連動している」という事実だ。 世界の株式市場にとって、今年はめでたい新年どころではなかった。米国株は1月としては過去1世紀以上なかった下げを記録。世界的な株安の引き金を引くとともに、米連邦準備理事会(FRB)による0.75%の緊急利下げという極めて異例な対応を招いた*1。 1月24日に仏ソシエテ・ジェネラルが歴史的な巨額損失を発表しても、市場はもう驚くことさえできなかった。 今回の株安は単なる周期的な市場サイクルの変化ではない可能性がある。実際、この10年で形作られてきた資本市場の構造や、2000年のインターネットバブル崩壊以降、世界の金融当局が取ってきた政策そのものへの疑念が広がっている。 「我々は過去に犯した過ちの代償を払わねばなら