最先端アート、引っ張りだこ 老舗百貨店など動く 2007年03月09日15時43分 欧米と比べ「現代美術の市場がない」といわれてきた日本に、変化の兆しが現れている。老舗(しにせ)百貨店が、現代美術や写真に特化したギャラリーをオープン。全国最大規模の美術商団体も、年に1度開く展覧会に現代美術家を呼ぶ。これまで一部の画廊しか扱ってこなかった最先端のアートが、なぜか、引っ張りだこだ。 ◆従来型「スター」不在、間口広げる 東京・日本橋高島屋6階。高級感あふれる美術画廊の一画に1日、現代美術や写真を専門に扱うギャラリー「X」がオープンした。広さは約110平方メートル、さびた鉄のようなセラミックタイルの床が、ふかふかのじゅうたんが敷かれた横の画廊と好対照だ。 こけら落としの展覧会では、オノデラユキ、楢橋朝子、畠山直哉、松江泰治、米田知子の5人の写真展を開催中(20日まで)。いずれも40代で、値段は1作