2007年5月12日のブックマーク (2件)

  • フォーカス 04年2月

    ●美術的フィギュア、オタク的フィギュア 森川――「秋葉原的」なものである「フィギュア」をテーマにして作品を作っている村上隆さんについてはどうお考えですか? 中村――フィギュアを作品にしたのは村上君が最初ではないんです。中原浩大という関西の作家が最初で、村上君はそれを真似たんです。当時は美術の動向にシミュレーショニズムがあったりして、村上君は作品にそれを導入したわけです。今、中原浩大は、どう思っているのでしょうね? ただ、私たちの世代はフィギュアに限った話ではありませんが、僕らはものをつくるとき、どこかである種の趣味性を通って、アート、もしくは専門的なものへと繋げていきます。誰しもプラモデルを経験し、ウルトラマンや仮面ライダーなどを見ながら大きくなってきたわけです。ヤノベケンジは中原浩大がフィギュアをつくっているんだから、自分も趣味的な感覚を持って作品をつくってもいいんだという勇気をえたわけ

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    rev 2007/05/12
    秋葉原へ/秋葉原から  ──現代美術とオタク的世界の交錯する場所 中村政人×森川嘉一郎
  • 10+1 web site:美術館研究――1[磯崎新+青木淳]

    青木——この「現代美術館研究」は、現在、美術館というものが置かれている位置、そして、これからどんな美術館を構想できるのか、そんなことを考えてみようと思って企画したシリーズです。美術館というのは、ひとつのインスティテューションであるわけで、つまり美術館の内側からその内容が決まっていると同時に、それをとりまく外部からも内容が規定されています。ですから、まずそのインスティテューションのあり方を見ることが重要だと思います。磯崎さんは、かつて、美術館を第1、第2、第3と3つの世代に分けて述べられたことがありましたが、それはまさに美術館をそうしたインスティテューションとして見ることから生まれた構想だったと思います。ちょうど「奈義町立現代美術館」をつくられたときですから、いまから5年ほど前のことでしょうか。第1世代美術館は、略奪してきた物品を陳列閲覧するものであり、第2世代美術館は持ち運び可能でそれゆえ