前回は、Javaの世界では中・大規模システム構築のためのノウハウが蓄積されていること、そのノウハウが小規模システムにおいては必ずしも有効とは限らないないことを述べた。そこで、Ruby/Ruby on Railsを使って小さく・すばやく開発し、システムの拡張が必要になったらJavaもしくは.Netプラットフォームに移行するモデルをご紹介した。また、Rubyの実行環境を整え、「Hello World」の出力方法についても触れた。 それに続く今回は、開発環境とRubyのソースコード、マニュアルの入手方法を説明する。本連載はJava開発者の皆さんをターゲットに置いており、できるだけJavaの場合と比較しながらRubyを紹介するというスタイルで解説を進めているが、(当然だが)JavaとRubyは全く別の言語であり、Rubyはさまざまな言語から長所を取り入れているため機能が豊富だ。したがって、Java
Dojo Toolkit 先日、フルスタックのJavaScriptフレームワークであるDojo Toolkitのバージョン1.0がついにリリースされた。Academic Free License v2.1とBSD Licenseのデュアルライセンスが採用され、使用するプロジェクトに合わせてどちらかを選べるようになっている。 足かけ三年以上にわたり開発が行われた同フレームワークは、期待に違わず凄まじく多機能で、その全体像をつかむのも容易ではない。 今回は、Dojo Toolkitに関して広範かつ、なるべく詳細な解説を行うため、二回に分けた特集を試みる。 特集の前半である本記事は、Dojoの基本的な知識とトピックを解説したいと思う。後半では、Dojoが備えるUIウィジェットの話題を中心に、Dojoを使用してリッチなWebページを作成するための様々なテクニックを紹介したい。 ということで、前半記
今回を持ちまして、この「OS X ハッキング!」は7年目に突入します。これもひとえに皆さまのご支援のおかげです。怠惰な性質にもかかわらず、よく続いたものだと我ながら感心しちゃいますね。それに、1回も休載していないんですよ。学校でいえば無欠席ってヤツですか。無遅刻ではありませんが……。なにはともあれ、今後ともご愛読をよろしくお願いいたします。 さて、今回はFinderの拡張属性とファイルのメタデータについて。Spotlightの登場と前後し整備が進められてきたが、外観(GUI)の変化を伴わないためか、ユーザの注目が集まりにくかったように思う。それでも重要な進化には変わりはないので、実際にコマンドを実行しながらその意味を確かめてほしい。 EA (Extended Attributes)とは Leopardの話に入る前に、Tigerで導入されたファイルリソース「EA (Extended Attr
現在ベータテスト中のPostgreSQL 8.3は、久々にストレージ部分に手が入るなど、大きな改良が加えられている。ストレージの基本構造部分に手が入るのは、筆者の記憶では、2001年リリースのPostgreSQL 7.1以来のことである。 8.3の改良点は、大きく分けて以下の3つになる。 1. 性能面での改良 HOT(Heap Only Tuple)という新しい仕組みがストレージ部分に導入され、従来PostgreSQLが苦手としていた、大規模データベースにおける更新処理性能が大幅に改善されている。そのほか、マルチセッションでのキャッシュ効率の向上などが目につくところである。 2. データベース運用管理機能の改良 PostgreSQLに限らず、データベースの適切な管理/運用は難しい。それだけで1つの職業になるほどだ。8.3では、より適切な管理が行えるように、ログ項目が増えているほか、適切なイ
FileMakerから美味しそうなアプリケーションが出ました! その名も「Bento」。奇をてらった名前ではなく、旧Mac OS時代に推進され後に放棄された「OpenDoc」のファイルフォーマットに由来しているようですね。そういえば、筆者もCyberDogを一時期使っていましたっけ……BeOSを動かすために購入したUmax製のMac互換機で。 「辞書」はこう使え!! まずは、Leopard版Dictionary.appの機能の紹介から始めたい。Tigerの頃は目もくれなかったユーザは少なくないはずだが、以下の文に目を通せばその考えも変わることだろう。 最大の変更点は、他のアプリケーションと連携する方法が増えたこと。メニューバーから起動したSpotlightフィールドに探したい語句を入力すれば、「定義」という項目にその語句を説明する文章の一部が表示される。そこにマウスカーソルを重ねるか、[r
Objective-C 2.0は移行する価値あるか? Leopardの調子がいい。Appleの喧伝によれば、新OSを発売したときは毎回そうなのだが、今までに最も売れたMac OSであり、300の新機能がある。何もこれらの数字をあげなくとも、今までの積み重ねの上に、「使いやすさ」というMacの永遠の命題を追求し続けていることは、ユーザの方なら感じ取れるだろう。 さて、そんなMac OS Xを支えるものと言えばアプリケーションフレームワークCocoaであり、そのCocoaを支えるものと言えばプログラミング言語Objective-Cである。もはやCocoa専用言語の感もあるObjective-Cだが、登場から長い年月が経ち、いささか古くさく見えるのも確かだ。そこで、LeopardではObjective-Cのオーバーホールが行われ、Objective-C 2.0という名称とともにバージョンアップを
Oracleは12日(米国時間)、サーバ仮想化ソフトウェア「Oracle VM」を発表した。XenなどのOSSプロダクトを活用したサーバ仮想化ソフトウェアで、同社の提供しているUnbreakable Linuxにおいて効率的な仮想化システムを提供する。オープンソースサーバソフトウェアとWebブラウザベースの管理コンソールで構築されており、仮想サーバの作成、管理、リソースの振り分けなどが簡単に実現できるというわけだ。サポートしているシステムはx86およびx86-64の両方。 サポートされているゲストOSはOracle Enterprise Linux 4/5、RHEL3、RHEL4、RHEL5、Windows 2003、Windows Server 2003、Windows XPなど。類似の機能を提供しているプロダクトと比較して廉価さを実現したとしており、同社はほかのベンダのプロダクトよりも
米IBMは12日(現地時間)、カナダ企業でBIソリューション大手のCognosの買収で合意したと発表した。Cognosはカナダのオンタリオ州オタワを拠点にする未公開企業。Cognos株1つあたり58ドル(USD)のキャッシュが割り当てられ、買収総額は約50億ドルとなる。株主や関連機関の承認の後、2008年第1四半期にも買収が完了する見込み。IBMによれば今回の買収は同社のInformation on Demand戦略強化の一環であり、同戦略に関する23番目の買収になるという。 「顧客はリアルタイムでの意志決定のために個別のピースではなく、完成された1つのソリューションを欲している。IBMは何十年にもわたってBusiness Intelligence(BI)ソリューションを提供してきており、データウェアハウスから情報統合、分析まで、Cognosと共同でBIとPerformance Manag
LeopardをPowerMac G5 2.0GHz DualとMacBook Proの2台で運用しているのですが、PowerPCでもまだまだイケますね。特にストレスを感じることもなく、サクサク動いています。Time Machineに使用している外付けHDDがUSB 2.0接続なので、うっかり動画でも編集しようものならバックアップに時間がかかることがネックではありますが。 さて、Leopardネタ2回目となる今回は、Open DirectoryとNetInfoについて。いまだNeXTSTEPに強い愛着を感じる筆者にとって、一抹の寂しさを感じさせる事態が発生したが、これも時代の流れでありいわば必然。追憶にふけるヒマなどなし、前向きに取り組んでいこう。 さようなら、NetInfo LeopardでClassic環境がサポートされなくなったことは前回お伝えしたとおりだが、特に感慨を持たなか
先週の金曜日に正式版が登場したLeopard。Appleも多くの新機能を喧伝しており、それらを試している方も多いだろう。 この記事では、見方を変えて、開発者から見るとLeopardにはどのような機能が追加されているのか、紹介したいと思う。先に述べておくが、追加機能は非常に多い。この記事に入りきらなかった新機能や、従来の機能の強化もたくさんある。Tigerのときも大きく機能は広がったが、Leopardではさらにその上に積み重ねられている。Machカーネル、Cocoaフレームワークといった強固な基盤の上に、次々と機能が花開いている。 Objective-C 2.0 Leopardで拡張された開発分野の機能のうち、最も大きい影響があるのが、Objective-C 2.0の導入だろう。Objective-Cは、いまやMac OS Xでアプリケーションを開発するときの主流の言語だ。動的で柔軟なオブジ
3rdRailはCodeGearが開発したRuby on Rails(以下、Rails)用の商用統合開発環境(IDE)だ。Railsは国産のスクリプト言語Ruby上に構築されたWebアプリケーションフレームワークで、その生産性の高さから近年大きな注目を集めている。3rdRailsはJava IDEとして広く利用されているEclipseをベースとしており、以下のような機能を備えている。 強調表示、コード補完などの機能を備えたRuby、RHTML等のエディタ Railsプロジェクトやさまざまなリソースを生成するためのウィザード Rubyスクリプト、Railsアプリケーションの実行/デバッグ irbを実行するためのコンソール rakeやrails、Railsプロジェクトのscriptなどを実行するためのコンソール CVS/Subversionなどとの連携機能 正規表現/XPathの動作確認を行う
フルスクリーン表示がサポートされたMac版Vim VimのMac OS Xネイティブ版「MacVim」の開発者向けメーリングリストで、MacVimの最新版スナップショットが発表された。Google Code上に設けられたWebサイトでは、Vimの現行バージョンであるv7.1に適用するパッチ一式のほか、Mac OS X 10.4以降でのみ動作可能なバイナリパッケージが公開されている。 公開されたスナップショットでは、新機能としてフルスクリーン表示をサポート。MacVimの独自コマンド「:set fu」、またはショートカットキー[Command+[SHIFT]+[F]キーを押下することにより、ウインドウ表示からフルスクリーン表示へと切り替えることができる。 ほかにも、ドラッグ & ドロップでファイルを開くときの挙動や、バッファに変更が加えられたときウインドウ左上にある赤ボタンを変化させる
英HMVが来店客を対象に行った調査で、「もっとも感動した映画」は1994年公開の『ショーシャンクの空に』であるとの結果が出た。この調査は2,000以上もの作品の中から、もっとも感動した映画に投票してもらうというもの。僅差で『シンドラーのリスト』、『フォレスト・ガンプ 〜一期一会』が上位3作にランクインした。 『ショーシャンクの空に』はスティーヴン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』の映画化。ティム・ロビンス扮する銀行員アンディが身に覚えのない罪でショーシャンク刑務所に投獄されるところから物語は始まる。腐敗しきった刑務所の内部で最初は孤立していたアンディだったが、モーガン・フリーマン演じる"レッド”という盟友を得て、受刑者の、ひいては看守の信頼を獲得、自らの運命を切り開いていく。 第67回アカデミー賞7部門にノミネートされるも、賞はすべて同年公開の 『Forrest Gump(フォレス
Windows Vistaに対応したBoot Campの最新版が出ました。この原稿を書き上げた後に気付いたもので、まだ試していませんが……ともあれ、Leopardが予定どおり今春リリースという線は固そうですね。 さて、今回はH.264(MPEG-4 AVC)ムービーについて。高圧縮率 / 高画質な次世代の動画コーデックとしてQuickTime 7から採用、第5世代のiPod(以下、単にiPodとする)で再生可能なこともあり、いまやOS Xユーザには定番の存在。さらに先日Apple TVがリリース、対応機器が増加した。個人的にQuickTime Playerのエクスポート機能には納得できないため、iPodとApple TVの両方で再生できる"ベストな"H.264ムービーの作成方法を考えてみたい。 iPod兼Apple TVなビデオクリップとは 昨年iTunesがバージョン7にアップデートした
全国で時間貸駐車場「タイムズ」を運営するパーク24。1日には駐車管理台数が業界で最多の20万台を突破するなど時間貸駐車場最大手でかつ、駐車場業界のパイオニア的存在だ。同社はETC車載器や電子マネーを利用した決済の導入やカーナビと携帯電話を使った満車・空車情報の配信などに取り組み、"どこで停めても同じ駐車場"から一歩進んだ"利用者に選んでもらえる駐車場"を目指してきた。そこで、同社のパーキング総合研究所、青木新二郎所長に、同社が展開するサービスの概要や将来的な駐車場のあり方などについて話を聞いた。 ――パーク24では、2007年6月1日より「タイムズETCサービス」を開始されました。同サービスについて教えてください。 「事前にETCの利用者番号とクレジット番号を専用ウェブサイト等から登録することで、駐車料金をキャッシュレスで精算できるというものです。合わせて、利用時に精算料金などの明細をメー
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AFI(American Film Institute)はベストムービー100(100 Greatest Movies of All Time)ランキングを11年ぶりに更新した。1997年にアメリカ映画史100年を記念して選出された100作品が大幅に変動、興味深い結果となっている。選出メンバーは監督、脚本家、俳優、編集者、映画撮影技師、批評家、歴史家ら。 1位は変わらず『市民ケーン』(CITIZEN KANE)。トップ10のうち、8作品が多少の上下はあるもののその座を堅持した。中でも2位『ゴッドファーザー(THE GODFATHER)』、5位『『雨に歌えば(SINGIN'IN THE RAIN)』、8位『シンドラーのリスト(SCHINDLER'S LIST)』はそれぞれ10位内でランクを上げている。また、4位の『レイジング・ブル(RAGING BULL)』は24位から、9位の『めまい(VE
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