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  • 男と女、虚構と事実、過去と未来、微妙でありながら大胆──『両方になる』 - 基本読書

    両方になる (Shinchosha CREST BOOKS) 作者: アリ・スミス,木原善彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/09/27メディア: 単行この商品を含むブログを見る『両方になる』はスコットランド生まれのアリ・スミスによる長編七作目になる。邦訳としては2003年に『ホテルワールド』が出た他、岸佐知子編の『変愛小説集』などいくつかの短編が訳されているばかりで、あまり日で知られている作家ではないだろう。僕も今回はじめて読んだのだけれども、これがまあおもしろい。 じっと見つめて細部を観れば観るほど複雑なストーリーが脳内に練り上がってくる一つの絵画を鑑賞しているようなおもしろさがあり、どちらも同じく「第一部」からなる物語はどちらから読むかで物語に対する印象を大きく変えるだろう。実際、この『両方になる』は原書の販売方法も特殊で、同じ書名ながらもバージョン違いのが二冊売

    男と女、虚構と事実、過去と未来、微妙でありながら大胆──『両方になる』 - 基本読書
    rgbv
    rgbv 2018/11/19
    私が読んだのは監視カメラパートから始まっていた。ということは、おそらく両方あるのだ。邦訳版でも。粋な話だ。
  • 本の見切りについて - 基本読書

    図書館の魔女 by 高田大介 - 基読書 先日読んだ『図書館の魔女』という小説に関する語りがまた面白い小説で、1400ページを超える大作ながらもの迷宮に迷い込んでいくような気分が味わえる傑作だ。好きならオススメしたい。その中にこんな一節があった。「図書館の魔女」と呼ばれる図書館の主、声が発せないので手話でしか喋れない少女が、自身のところに仕えにやってきた少年キリヒトが放った問いへの応答である。 「ではマツリカ様も全部のを読んでいるわけではない?」 ──当たり前だろう。 「読まなくてもどういうかは判るんですか」 ──当たり前だろう。読まなくたって読む価値が有るか無いかはすぐ判らなけりゃ、こっちの一生がいくらあったって追っつかないだろう。 いいかな、キリヒト、読むのは最後の手段なんだよ。読む前に読む価値が有るのか無いのか、そこを見極めるのが最初の手続きなんだ。誰に読まれずとも構わ

    本の見切りについて - 基本読書
    rgbv
    rgbv 2014/01/30
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