本の見切りについて - 基本読書

図書館の魔女 by 高田大介 - 基本読書 先日読んだ『図書館の魔女』という小説は本に関する語りがまた面白い小説で、1400ページを超える大作ながらも本の迷宮に迷い込んでいくような気分が味わえる傑作だ。本好きならオススメしたい。その中にこんな一節があった。「図書館の魔女」と呼ばれる図書館の主、声が発せないので手話でしか喋れない少女が、自身のところに仕えにやってきた少年キリヒトが放った問いへの応答である。 「ではマツリカ様も全部の本を読んでいるわけではない？」 ──当たり前だろう。 「読まなくてもどういう本かは判るんですか」 ──当たり前だろう。読まなくたって読む価値が有るか無いかはすぐ判らなけりゃ、こっちの一生がいくらあったって追っつかないだろう。 いいかな、キリヒト、読むのは最後の手段なんだよ。読む前に読む価値が有るのか無いのか、そこを見極めるのが最初の手続きなんだ。誰に読まれずとも構わ

[ROYGB]

読みたい本が無くなっても困るけどありすぎても困る。自分の読めるのよりも少し多いくらいがいいのかな。

[sugimo2]

好きな書評家と翻訳家を見つけると捗る。「この人が推すなら(訳してるなら)」で知らないジャンルにも手が伸びる。

[dokai3]

"最近、もう新刊を買う気があまり起きなくなってきて、古典かここ５０年ぐらいで評価が固まっている本ばかり読んでしまう。今までの経験から、あきらかに、何十年も残り続けている本の方が面白く、"

[chiezo1234]

＞「身銭を切らないと本の見切り能力はつかない」という人もいるが、実際には身銭を切ってリスクをとるせいで、外れをひかないためにより趣味が袋小路に入っていく

[IthacaChasma]

本好きが皆一度はまる袋小路。個人的には「いくつかの年間ランキングの上位10点を全部買って読む」「趣味の傾向が合い自分より若い人の読書ブログを参考にする」の二点で何とかなった。コツは批判的に見ないこと。

[law]

最近というか結構前から読む本のストライクゾーンが狭まった感じがあります。それは取捨選択の能力が上がった面と、視野が狭まっている＋知的好奇心の減退の可能性があるなあと。

[deztecjp]

“身銭を切ってリスクをとるせいで、外れをひかないためにより趣味が袋小路に入っていく”これは全くそう思う。

[tadashi_shimizu]

読む前に読む価値があるかどうかを判別する……スゴ本オフにも少し言及。

[exactman]

あ

[LethalDose]

“自分の中で今まで読んできたいろんなことが、古典を読むことで根っこの部分から結合、統合されてくるのが愉しい。”

[takanofumio]

“誰に読まれずとも構わない書物、必要な誰かが読んでいればすむ書物、翻って少なくとも読んでいる誰かを知らねばなんらない書物”たいへん共感。いろんな読書論はこのへん一緒くたにしちゃってるものが多い。

[kitaryu]

いろいろ共感。

[funaki_naoto]

「古典を読んで楽しめる、そこから多くを引き出せるようになったのは僕の場合、現代の新刊を数多く読んでいったからなのだ。新刊、現代の書は先に書いたように過去の著作を踏まえて書かれている。」

[fiblio]

読んだ人の評価が全てだからなぁ。

[mshkh]

これは共感するなあ．「古典かここ５０年ぐらいで評価が固まっている本ばかり読んでしまう」私もそうで，当たり前だけど新刊は外れ率が高い．一方で，古典だけでも，一生かかっても読みきれないくらいあるわけだし