「藤子不二雄と戦争」というテーマで、2本の「戦争」作品を見てきた。それぞれ1行でどういう話かまとめると、以下のようになる。 『ぞうとおじさん』 → 一匹のゾウを助ける話。 『戦場の美少女』 → 一人の特攻隊員を救う話。2作品とも、大勢の命が失われた太平洋戦争を舞台にしながら、救えたのはそれぞれ一匹と一人だけというお話であった。 しかし『戦場の美少女』では、たった一人しか助けられなかったとしても、その行為は尊いものだと、主人公(=読者)は学びとる。たった一匹、たった一人の命に目を向けることが、尊い平和を生み出す力となることを、作中で語っているように僕には思える。 さて、「藤子不二雄と戦争」シリーズも3本目となるが、本稿ではだいぶライトな「戦争」作品を鑑賞していきたい。ラジコンを使って戦うという「ドラえもん」らしい作品だが、不意に藤子先生の戦争論が挟み込まれるユニークな名作となっている。 「ド
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