小さい頃わたしの実の父親はまだ歩き初めでまだ足元がおぼつかないわたしがよろけて足につかもろうものなら蹴飛ばして払いのけるような父親だった。「わたしのために」離婚したあとも母親には頭から水をかけられる、肌着で外に出される、玄関でめった打ちにされる とにかく暴力を振るわれたけど自分が悪いからだと思って耐えた。高校卒業で上京し実家とあまり関わりを持たなくなったので表向きはどうにか良好な関係を保ってきた。自分に子どもが産まれて里帰り出産で2ヶ月ほど実家に世話になったとき産まれたばかりの子どもに母はとにかく「泣かすな」「泣くと困る」といわれつづけた。出産直後なんとなく不安になったわたしが涙をこぼしたとき母は「おまえは母親なんかになれない」と罵倒されて泣くのをがまんしてとにかく微笑むようにした。子どもが大きくなるまで泣かしてはいけないという思いの中で必死に泣かないように泣く材料を排除することに努めてき
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