眼鏡に組み込まれたカメラ、プロセッサー、受信機などから成る人工視覚装置が、眼に移植された人工網膜の電極に視覚情報を送り、患者が光や物の形と動きを認識できるようにする。 ジュネーブ大学病院の眼科のトップであるアヴィノーム・サフラン氏は 「これはサイエンス・フィクションの世界に近いですね。電子チップの考案、極小化、網膜のような複雑な神経組織の再建などの、高度な科学技術の使用は10年前には想像できませんでした」 と語った。 視覚情報の入力と伝達 網膜は、中枢神経の一部で、眼球の奥に並んでいる薄い細胞だ。カメラでいえばフィルムに相当し、外からの光を脳が読み取れるよう電気信号に変換する。人工網膜の移植は、失明を引き起こす特定の遺伝的な疾患に苦しむ人の視力を、ある程度修復させるのに役立つ。眼球の奥で光情報を電気的に処理する網膜細胞を、徐々に死滅させる網膜色素変性症も失明の原因の1つで、世界中に約150
【2月20日 AFP】1000体を超える遺体から臓器を違法に摘出・販売し、窃盗や違法解剖などの罪に問われている元歯科医師らの初公判が20日にニューヨーク(New York)で始まる。遺体には、BBCのベテラン記者アリステア・クック(Alistair Cooke)氏のものも含まれ、事件は「チープ・ホラー・ムービー」と呼ばれている。 ニュージャージー(New Jersey)州で移植医療向け臓器販売会社を経営していたMichael Mastromarino被告ら4人は2006年、5年にわたり臓器提供に同意していない1077人の遺体から臓器や骨を摘出していた罪で起訴された。被告らはこれらの臓器を移植業者に売って数百万ドルの利益をあげたとされる。4人はいずれも無罪を主張している。 訴状によると、4人は葬式時に怪しまれないよう、臓器を取り出した遺体の中にパイプや手袋、エプロンなどの物的証拠を詰め込み、
[ 事件 index / 無限回廊 top page ] ロボトミー殺人事件 1929年(昭和4年)1月1日、桜庭章司は長野県松本市で次男として生まれた。小学生のとき、東京に移った。神経質なところがあったが、気が強く明朗闊達な子であった。小学校卒業後、東京高等工学校(現・芝浦工業大学)付属工科学校に進学したが、貧窮家庭の生活を支えるため、1年で退学して工員になった。 1945年(昭和20年)の終戦の頃、松本市に戻り、商売をしながら町のジムでボクシングの練習をやり始めた。19歳のとき、北陸5県社会人ボクシング選手権大会にライト級で出場して優勝した。 1949年(昭和24年)、20歳のとき、「これからは英語の時代」を確信して独学で英語を勉強し、通訳の資格を取得した。その英語能力をかわれ、占領軍基地のある新潟の電話局(現・NTT)に通訳として就職した。その後、米軍のOSI(諜報機関)にス
千葉県幕張のゲームショーに出展されるソニー(Sony)の「プレイステーション3(PlayStation 3、PS3)」(2005年9月16日撮影)。(c)AFP/Toru YAMANAKA 【2月14日 AFP】ソニー(Sony)の「プレイステーション3(PlayStation 3、PS3)」などのゲーム機が、低価格のスーパーコンピューターに改造され、医学や天文学などさまざまな分野の研究に利用されている。その実例に関する報告が、16日の英科学誌ニュー・サイエンティスト(New Scientist)に掲載される。 PS3に使われているセル半導体は、化学者や物理学者によって活用されている。このセル半導体はソニー、東芝(Toshiba)が製造したもので、中央演算処理装置(CPU)1台とスレーブプロセッサ8台を搭載しており、オープンアクセスの基本ソフト、リナックス(Linux)上で動かすことができ
中国人なら病気になってはダメ 医療費現金前払いの国で――フィナンシャル・タイムズ 2007年8月31日(金)10:23 (フィナンシャル・タイムズ 2008年8月29日初出 翻訳gooニュース) リチャード・マグレガー 数年前に初めて中国の病院に足を踏み入れた時のことは、なかなか忘れられない。上海の冬、まだ明けやらぬ凍てつく寒さの中、妊娠中の妻を産科病棟に急いで連れていった時のことだ。妻がそういう状態だったからというだけではなく、あの朝のことは強烈な印象として残っている。 というのも、すぐには産科病棟に入れてもらえなかったからだ。それよりも先に私はまず、電車の発券カウンターのようなところに並ばせられて、3万元(約40万円)を払わせられた。そこではクレジットカードが使えたのがせめてもの幸いだった。というのも中国ではほとんどの病院が、現金の前払いを求めてくるのだ。 とても不愉快な経
中国で大反響を呼んだ記事の続きです。 王さんは子供の頃、小児麻痺をこじらせたために下肢に障害を負っていました。しかし努力の人だった王さんは、高校中退後、商売を覚え、タバコ、豆乳、唐黍などを売りながら、両親と四人の妹、一人の弟を成人させるまで家を支えたのです。 しかしそれからも苦労の連続でした。下肢が不自由だからと嫁をもらうことを諦め、それでいて37歳のときには女児を一人引き取って育ててきました。ガス爆発で家が全壊したこともありました。そんななかで雑貨屋をひらいたのは、「娘」のためでもあったのです。 努力は無駄ではありませんでした。育ての親、王さんの苦労を見て育った「娘」は、夏休みにはアルバイトで金を稼ぎ、生活の足しにと差し出したそうです。わたしは年相応の責任を担うつもりです。どんな苦労も厭いません。娘は16歳にして立派な女性に育ちました。 記者は汕頭大学附属第二病院脳外科に訊ねてみました。
―大洋網― 画像の男性は王睦泅さん(52歳)。広東省汕頭市澄海区に住むごく普通の村人です。 毎晩彼は眠りに就く前に食器棚に置いてある瓶を手にとり、じっと眺めます。広口の瓶には黄色い液体。そしてそのなかにはゆらゆらと白い骨片が漂っています。この骨片は王さんの頭蓋骨なのです。 2004年5月。雑貨屋を営んでいた王さんの家に強盗がはいりました。五月の爽やかな風が舞うなかでうとうとと居眠りをしていた王さんがはっと目を醒ましたときには、値打ちのある品々はあらかた持ち去られ、人相の悪い男たちばかりが数人、凶器を携えて王さんを伺っていたそうです。あわてて男たちに取りすがった王さんでしたが、頭を殴られ、そのまま人事不省となりました。 帰宅した家族が王さんを病院に運びます。診断の結果は脳腫瘍でした。脳底内に血腫、また左硬膜下にも血腫ができ、頭皮には裂傷がありました。頭蓋内の血餅を除去する手術が行われ、王さん
マリファナ・大麻類は、ドラッグのなかでもほとんど危険性がなく、タバコよりもずっと安全ということが言われている。米国や欧州では、かなりの人がこっそりあるいは堂々と使用しているのは衆知の事実だ。日本人でも留学したら使用機会がある。 ところで、権威ある医学誌Lancetに、cannabis(マリファナ・大麻)に、精神障害が残る副作用があるという研究が掲載されて、英語メディアでいま大きく取り上げられている。(日本ではどうなのだろう? Google News日本版ではヒットしなかったが)。統合失調症、妄想、幻覚、思考障害などが有意に起きるとのことである。 Reporting in Saturday's issue of The Lancet, the doctors call on health supremos to warn young people about the risk to thei
中国国家食品薬品監督管理局元局長鄭篠萸(Zheng Xiaoyu)が10日午前北京で処刑されたというニュースを数日遅れて知った。別の類似の裁判と勘違いしていたので、まさかと私は思った。何の罪が死刑に値したか。食品や医薬品に故意に毒でも混ぜたのか。彼の罪は、同日付朝日新聞記事”中国食品薬品監督局長に死刑執行 薬品検査で1億円収賄”(参照)の見出しからもわかるが、賄賂である。しかも、一億円。それで人間の命を合法的に奪える国家が存在する。人権問題に敏感な人たちは反対の声を上げたのだろうか。 同記事が示唆しているように。この死刑はある意味で外交的なメッセージである。 この日記者会見した同局政策法規部の顔江瑛・副部長は、事件について「重大な法律違反で、死刑は当然の結果だ」と述べた。中国当局は事件への迅速な対応をとることで、国内外で高まる中国製食品や薬品に対する管理体制の不備への批判をかわす狙いがある
「幸せなお産」というコラムを見つけた。「有機野菜・無添加の素材をつかったオーガニック料理」を配達するお店のサイトのコンテンツ*1で、「人生マクロビオティック」「オーガニック生活のすすめ」といったコラムの中の一つである。たまたまうまくいった例を紹介して自然分娩を賛美するのはよく見かける。このコラムも「病院での人工的な分娩ではなく、自然な分娩を行いうまくいったハッピー」という内容だろうなと読者諸君は想像されるかもしれない。しかし、このコラムはその想像の斜め上をいく。 ■幸せなお産 (■魚拓)(オーガニックエッセイ たけまつばなし一覧) 多少長いので、要約する。両親ともに「お肉も食べない無添加のバリバリオーガニック生活」を送っていた。妊娠が判明し、近所にマクロビオティックの助産院があったが、「逆子は法律上、助産院では産めない」。大阪の病院では「あなたの骨盤ではこの大きな頭の赤ちゃんの自然分娩は無
4周年記念をやっているうちに出遅れましたが、6/30付北海道新聞の記事です。この記事自体は各所で既に議論されていますので、7/3付の続報記事の方を取り上げたいと思います。 内科検診に足りない理解 道立高で女生徒から苦情 触診に抵抗感、偏見も 説明する時間学校側取れず 札幌市内の道立高校で5月、内科検診を受けた女子生徒が「胸をつかまれた」などと訴え検診が中断となった問題は、誤解による医師へのクレームが増える一方で、突然死予防などのため丁寧な診察を求められる学校医のジレンマを浮かび上がらせた。男性の医師への偏見が高まれば、医師の善意で支えられている学校の健康診断制度が崩壊しかねないとの懸念も出ている。 「ブラジャー付き検診を認めたことが失敗だった」。今回、検診中断が発覚した道立高の学校医(六月に辞任)は、騒動の原因をこう語った。 同校では、一昨年までは上半身裸で診察していたが、女子生徒や親から
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