日本の不動産が、中国人投資家に「一網打尽」の勢いで買い漁られている。習近平政権が資産の再分配を目的とした「共同富裕(ゴントンフーユゥ)」政策を発表したことを受け、資産に対する規制強化を懸念した富裕層が「お買い得」で当局の規制の及ばない日本の不動産に殺到しているのだ。 中国で強まる富裕層への規制 中国政府による社会のコントロールが急速に強化されている。8月17日に召集された中国共産党中央財経委員会第10回会議で習近平党総書記は、経済分野において「共同富裕(皆が共に豊かになる)」の概念を提唱し、「高収入を合理的に調節し、違法収入を取り締まる」と発言して富裕層や大企業を震え上がらせた。 具体的には富を三段階にわけて分配する「三次分配」の導入だ。 市場経済による一次分配で生まれた格差を、税や社会福祉による再分配(二次分配)で是正し、さらにその先は自発的に可処分所得の一部分または大部分を寄付(三次分
![#145 ニッポンの不動産は「超お買い得」! コロナ禍に日本の土地や建物を“爆買い”する中国人投資家たち | 中国・日本ニュース拾い読み](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a000c1e94930506d5a22ecf822ee911686fc1fab/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2021%2F09%2F14023255%2F44c23b6b15d70994d766716b66bcaf1c-1600x900.jpeg)