普天間問題の迷走ぶりには日本中がため息をついている。麻生太郎前首相の失言・無責任発言に対する国民のウンザリ気分は、民主党政権誕生の原動力の1つになったが、鳩山由紀夫首相の無責任ぶりはそれ以上かもしれない。 民主党政権の発言の軽さは、首相に限ったことではない。「政治主導」をかさにきて、思いつきにしか見えない政治家の発言や方針で議論が錯綜することもしばしば。民主党政権の救いようのない軽さを検証する。(敬称略) 出先機関改革で枝野行政相、原口総務相がちぐはぐ発言 民主党は2009年の衆院選マニフェスト(政権公約)で、厚生労働省の都道府県労働局、国土交通省の地方整備局といった国の出先機関を原則廃止する方針を掲げた。自治体と業務が重複している上、住民や地方議会のチェックも不十分になるため、以前から「出先機関は地方分権に反する」として批判されていた。