26日朝刊2面【総合・政治】 環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加の是非を巡る民主党内の調整が活発になってきた。執行部は「交渉参加後の途中離脱」や農業予算の増額を訴えて反対派を説得する構えだが、すんなり決着するかは予断を許さない。TPPに関する党のプロジェクトチーム(PT)は28日にも全議員参加の総会で本格的な意見集約に入り、11月上旬の提言取りまとめを目指す。 「本当に途中で抜けられると思っているのか。無責任な発言はやめてほしい」。反対派の代表格である山田正彦前農相は25日、衆院第1議員会館で面会した前原誠司政調会長に迫った。会談は「国益にそぐわなければ撤退もあり得る」と発言した前原氏の真意をただすため、山田氏が申し入れた。 前原氏は「撤退できなければ外交交渉にならない。撤退はできる」と主張。約40分に及んだ2人の議論は平行線だった。会談後、前原氏は野田佳彦首相と会い、山田氏が求めた