中古車チェーン大手のカーセブンディベロプメント(東京都中央区)は2011年4月、スマートフォンを利用した中古車査定の新システムを稼働させた。電話やファクス、電子メールを使った従来の方法と比べ、査定時間を3~4割短縮できる。当初は直営店のみで導入していたが、6月から全100店舗のフランチャイズチェーン(FC)店などに順次展開している。 新システム「インスマートシステム」は、買い取り店舗に持ち込まれた車の車検証に印刷された5つのQRコードを、スマートフォンが備えるカメラで撮影することで、車種や型式、生産日といった中古車の基本情報を読み込む(写真)。営業スタッフがこの情報を、店長や本部のプライシングセンターなどに送信する。店長はこの情報をパソコン上で確認して価格を決定するが、店長が判断に迷う場合には、プライシングセンターなどで査定して店長に買い取り価格を推奨する。 従来は店長が買い取り価格の判断