ドローンのデータ収集能力は極めて高い。下の写真1を見てほしい。写真とは言ったが、実はこれ、全てドット(点)で描写したイラストである。ドットの1個1個は、ドローンが上空から撮影し、収集したものだ。 ドローンが上空から撮影した数百枚もの画像データを、3次元モデリングソフトで読み込んで大量の3次元座標データ(x,y,z)に変換する。この3次元座標データが、ドットの正体である。そのドットを3次元空間にプロットし、さらに実際の画像データに基いて着色すると、写真1のようなイラストが完成する。 イラストとはいえ、ドローンが現場で収集した実データの集合体そのものである。斜面の傾きや高さ、地表の平坦さ、平面上の距離などは、そのまま測量データとして利用できるほど精度が高い。つまり、これまで数人がかりで時間をかけて作業してきた測量が、ドローンを使えばほぼ自動化できるわけだ。 土木現場は、作業員以外にエリアを出入
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