新国立競技場の国際コンペで最優秀賞のハディド氏の作品を発表する安藤忠雄氏(右)とJSCの河野一郎理事長=2012年11月、東京都千代田区で(圷真一撮影) 新国立競技場(東京都新宿区)の建設問題で、文部科学省から事業を任された日本スポーツ振興センター(JSC)内では少なくとも昨年春の時点で、計画が行き詰まりをみせていたことが、関係者への取材で分かった。下村博文文科相は今年五月に初めて、コストや工期が予定を大幅に超える恐れがあると認めたが、関係者の証言からは、JSCが早くから計画の無謀さに気付きながら軌道修正できなかった様子が浮かぶ。 (森本智之)