通りすがり@USAさんより、両建てオペのメカニズムについて解説の依頼がありました。「資金供給総額」の報道に関するエントリー内容にも関連することなので、簡単ながら書いてみます。 まず、欧米各国の中銀は年末越えの長めの資金を大量に供給しているが、金融政策は変更してない。政策金利は一定のままだ。大量供給をオペ担当者への指令として噛み砕くと、「年末に資金需要が増大するけど、大量供給して金利が急騰しないようにしてね」となる。さらに言わずもがなの指令として、「資金需要が増大しない時は金利を安定させる」というものがくっ付いている。 さて、「資金供給総額」のエントリーで触れたように、ある時期(年末)の資金需要が極めて強いとき、中央銀行はその需要を満たす資金供給オペを早めに行っていく。直前まで何もしないと、銀行は不安になり、ますます資金確保に突っ走るリスクがあるため、まあ早めにやるわけです。 話を簡単にする