「私が思うに、私たちは自分たちでなんとかできる程度にやっている。見ていてください。クライスラー社は多くの行動をとりますから。もっと性能のいい車と、もっといいサービスを提供しますから」 今月13日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)・アジア版の論評が引用した米自動車大手、クライスラーのリー・アイアコッカ元会長の発言だ。発言は1979年10月のもので、当時、クライスラーは米政府からの救済を求めていた。まさに米自動車3大メーカー、ビッグスリー(ゼネラル・モーターズ、フォード・モーター、クライスラー)が現在とっている行動と同じだ。29年前のクライスラーは国から救済されたが、今回、ビッグスリーが救済を受けるためのハードルはかなり高い。 ■甘えを鋭く指摘 米議会の多数派である民主党は20日、250億ドル(約2兆4000億円)をビッグスリーに緊急融資する救済法案の採決を来月以降に先送りし、12月