長い前置き。調べるのが楽しかったので許してほしい これは Linux Advent Calendar 2020 の19日目の記事にあたる。 本番環境でやらかしちゃった人によるアドベントカレンダーで今年もまた sudo yum update で環境を壊してしまったという過ちを悔いる人を見かけた。 覆水盆に返らず。パッケージの依存関係は修復しても、パッケージのバージョンは気軽に更新できても、アプリケーションが安定して動くことまでは保証しないのがパッケージマネージャーのハマりがちな罠だ。 その問題に対して、パッケージがインストールされたファイルシステムそのものをGitみたいにバージョン管理しようという考え方が出てきた。OSTreeだ。詳細はOSTree: OSイメージとパッケージシステムの間にGitのアプローチをに詳しい。 このOSTreeを発展させる形で誕生したのがrpm-ostree である