ソフトバンクの「予想外」な安売りで、ようやく携帯電話の競争が盛り上がってきた。しかし事前予約では、KDDIの圧勝だ。ヘビーユーザーによれば、「なんといってもつながりやすいのがauの魅力」だという。この理由は、実はKDDIが政府に従わなかったからだ。 第2世代(2G)の携帯電話では、ITUの標準化論争で決着がつかず、GSMが事実上のITU標準となった。ヨーロッパはGSMで統一したが、アメリカはキャリアごとにバラバラになり、日本はPDCで統一した。これは「GSMよりPDCのほうがすぐれている」というNTTの主張に従って、郵政省(当時)が各社に行政指導したためだったが、おかげでドコモが技術的な主導権を握り、他社は競争で不利な立場に置かれた。 3Gでは、ITUでW-CDMAとCDMA2000の二つが標準として認められたが、大勢はW-CDMAと考えられ、1999年に行われた日本の3Gの電波割り当
「YouTubeは本物のWeb 2.0と言えるのか?」 クリエイティブ・コモンズのLawrence Lessig(スタンフォード大学ロースクール教授)、「Web 2.0」の名付け親であるTim O'Reilly、ネオテニーの伊藤穣一、そして「IT Doesn't Matter」のNicholas G. Carrといった影響力を持つ各氏がいま、このテーマをめぐってさまざまな考えを表明している。 この議論の発端となったのは、Lessigが米国時間10月20日に自らのブログに挙げた「The Ethics of Web 2.0: YouTube vs. Flickr, Revver, Eyespot, blip.tv, and even Google」というエッセイ(日本語翻訳版はこちら)。この なかで同氏は、YouTubeと上記の他のサービスを比較しながら、「YouTubeには(同サイトに投稿さ
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IDC Japanは10月23日、「国内ブロードバンドサービス市場 2005年の分析と2006年〜2010年の予測」を発表した。予測によると、ADSLの成長が大幅に減速し、マイナス成長を示す可能性が高まる一方で、FTTHの急進的な成長がより鮮明になるとしている。 2006年末時点でADSLの加入者数は前年比マイナス0.1%と初めてマイナス成長となる一方で、FTTHは前年比50.7%と大幅に成長すると予測している。2006年末には、ADSLのユーザー数は1450万にとどまり、FTTHユーザー数は700万に達する見込みだという。 FTTHは、これまでのサービスプロバイダーによる急速な展開が一段落し、収益性や投資コストを見極めるため、より慎重な姿勢へと方向転換する兆しがみられる。また、IP電話やビデオオンデマンド(VOD)、衛星放送の番組配信などをバンドルするなど、積極的な付加価値戦略を行ってお
「インターネットの配管屋」とも称されるネットワーク関連機器の最大手Cisco Systemsが、ビデオ市場への大胆な参入を始めている。同社経営陣は、この取り組みを自社の将来を決めるものだと考えている。 Cisco Systemsは、米国時間10月23日、「Cisco TelePresence Meeting」と呼ぶテレビ会議ソリューションを発表した。テレビ会議システムでは今までにないほどの高品質を実現するもので、会議の参加者が互いに地球の裏側にいたとしても、本当に同じ部屋に座っているかのように感じられるほどだという。発売開始は12月に予定されている。 Cisco Systemsといえば、サイバースペースでパケットを伝送する機器の開発で最も名をなしているが、同社にとって新しいテレビ会議用プラットフォーム事業の立上げは、単なる新製品発表にとどまらない意味を持つものだ。 同社経営陣は、高解像度の
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