エボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスの基本的な構造について、沖縄科学技術大学院大学などの研究チームが、世界で初めて原子レベルで明らかにしたと発表した。 エボラ出血熱は確立された治療法がなく、2013年から2016年にかけて西アフリカを中心に1万1000人を超える死者を出している。 沖縄科学技術大学院大学などの研究チームは、エボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスの遺伝子を最先端の「クライオ電子顕微鏡」などで解析し、その基本的な構造を原子レベルで解明することに世界で初めて成功したという。 この研究成果はイギリスの科学誌「ネイチャー」の電子版に掲載された。解析に使った「クライオ電子顕微鏡」は、たんぱく質などを凍らせて詳しい構造を解析できるもので、開発者は去年のノーベル化学賞を受賞している。 研究チームは、「エボラウイルスの全体構造の解明や、薬の開発につなげたい」と話している。
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