fig1 左側にカフェ+ショップ、中央に美術館が見える。右側に半分地中に埋まって見えるのは受付。美術館まで続く遊歩道が見える。 大地に寄り添うように建っている美術館 9月に瀬戸内海の豊島にある豊島美術館に行ってきた。豊島は、高松港から直島を経由して高速艇で約40分程度の場所にある一周20km程の島である。近年、瀬戸内国際芸術祭などで盛り上がりをみせる瀬戸内のアートサイトの一つとして、隣接する直島同様に美術館や空き家を利用したアート作品が制作されており注目を集めている。起伏の多い地形であるが、港で電動自転車をレンタルできるので、楽に島内のスポットを巡ることができる。 豊島美術館は、瀬戸内の島々を舞台とした瀬戸内国際芸術祭開催中の2010年に開館した。美術館は、美しい棚田の広がる海沿いの小高い丘の中腹にある。水滴のような外観は、周囲の風景と寄り添うように建っており、周辺の丘の稜線と一体化してい